数学A / 整数の性質

1次不定方程式の文章題

★★ 標準1次不定方程式文章題

問題

円のみかんと 円のりんごを、それぞれ 個以上買って、代金の合計をちょうど 円にしたい。みかんとりんごの買い方は全部で何通りあるか。

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みかん 個・りんご 個で 。まず全体を共通の数で割って係数を小さくする。あとは を満たす整数の組を数える。

解答・解説

方針

みかんを 個、りんごを 個とおいて式を立てる。共通の数で割って係数を小さくしてから、整数解を探す。『 個以上』の条件で範囲を絞る。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 みかん 個、りんご 個として式を立てると

まず両辺を で割って に軽くする。係数を小さくしてから解くのが、文章題の作法だ。

整数解を求めたら、最後に現実の条件()でふるいにかける。「式の解」と「問題の答え」の間に、この検問が1つ挟まる。

みかんを 個、りんごを 個とすると

両辺を で割って係数を小さくする。

の整数解を探す。 より、右辺は正の偶数でなければならない。 が偶数になるのは が奇数、つまり が奇数のとき。また (=)から

を順に調べる。

  • :
  • :
  • :
  • :

どれも を満たす。よって買い方は

発展 — 一歩先へ。 「偶奇で絞る」は合同式(mod 2)のいちばん素朴な形だ。係数が変われば mod 3 や mod 5 で絞ることになる。どの法で見ると片方の変数が消えるか、を探すのが上達の道である。

金額を大きくした「 の解の個数」は、 を動かすと規則的に増えていく。十分大きな では必ず解がある(作れない最大の金額が存在する)という話題は、フロベニウスの硬貨問題と呼ばれる有名な発展問題だ。

通り

別解

一般解の公式を使わず、「偶奇」で候補を絞って書き出す方法も実戦的だ。

で、 は必ず偶数、 は奇数。だから は奇数、つまり は奇数でなければならない。

さらに だから (1個以上なので )。候補は の4つだけ。

それぞれ を計算すると

  • : : : :

4つとも を満たす。よって 通り。

「偶奇で半分に絞る → 範囲で有限個に絞る → 全部書く」。候補が少ない文章題では、この直接ルートのほうが速くて確実なことも多い。

ポイント

  • 文字でおいて式を立て、共通の数で割って係数を小さくする
  • 『個数は正の整数』の条件で範囲を絞る
  • 偶奇や倍数の条件を使うと、しらみつぶしより速い

よくある間違い

  • 係数を約分せずに のまま調べて手間取る
  • (1個以上)の条件を見落として、 個を含む場合まで数える
  • 候補を書き出したあと、合計金額に戻して1つ検算する習慣がない