数学A / 整数の性質

倍数の判定法の応用

★★ 標準倍数の判定

問題

桁の整数 の倍数となるような、十の位の数字 ()をすべて求めよ。

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の倍数は『 の倍数 かつ の倍数』の両方。まず一の位を見て の倍数か確認し、次に各位の和で の倍数条件を絞る。

解答・解説

方針

の倍数とは『 の倍数 かつ の倍数』のこと — この2つの条件を同時に満たす を探す。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 の倍数を直接判定する道具はない。でも で、 は互いに素だ。

だから「 の倍数 かつ の倍数」に分解する。それぞれには判定法がある。

の条件は一の位で決まり、今回は末尾 で自動的に合格。残るは の条件、つまり各位の和 の倍数になる を探すだけだ。

重要( は互いに素)→ 6 の倍数は「2 の倍数 かつ 3 の倍数」

で、 は互いに素だから、 の倍数とは『 の倍数 かつ の倍数』のことだ。両方の条件を課す。

の倍数の条件:一の位が偶数。 の一の位は で偶数なので、 が何であってもこの条件は満たされる。

の倍数の条件:各位の和 の倍数。 なので 、この中の の倍数は 。よって 、つまり

発展 — 一歩先へ。 「互いに素な2つに分解して別々に判定」は、 など合成数の判定すべてに通じる設計だ。分解の相手が互いに素であることが条件で、 のような分解では判定できない( の倍数かつ の倍数でも の倍数とは限らない)。

各位の和で の倍数が判定できる理由は、(mod )にある。合同式を学ぶと、 の判定法まで同じ原理で作れる。

別解

候補が10個しかないので、「6の倍数の並び方」から見抜く道もある。

の形の数は の10個。この中の6の倍数を探すと で、ちょうど ずつ並んでいる。

これは偶然ではない。末尾が のまま次の6の倍数に進むには、 の倍数かつ の倍数、つまり の倍数だけ足すしかないからだ。

だから1つ見つければ()、あとは 間隔で機械的に拾える。

判定法ルートの「 が3の倍数 → (3間隔)」と、数直線上の「30間隔」が同じことの2つの顔になっている。

ポイント

  • は互いに素 → の倍数は『 の倍数かつ の倍数』
  • の倍数は一の位、 の倍数は各位の和で判定
  • 2つの条件を両方満たす だけが答え

よくある間違い

  • の倍数の条件だけで判定してしまう(偶数の条件も必要。今回は末尾6で自動合格だが確認は要る)
  • 各位の和 の範囲()を外れた値まで拾う
  • の判定法を「各位の和が6の倍数」と誤解する(和で判定できるのは3と9)