数学A / 整数の性質
n⁵−n は30の倍数
問題
すべての整数 について、 は の倍数であることを示せ。
ヒントを見る
。それぞれの倍数であることを別々に示す。 を因数分解すると連続する整数の積が現れ、 と の倍数はすぐ。 の倍数は余りで分類。
解答・解説
方針
を因数分解する。 の倍数であることは連続する整数の積から。 の倍数であることは、 を で割った余りで分類して確かめる(または因数分解を工夫)。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 。だから が のそれぞれで割り切れることを示せばよい( は互いに素)。
まず因数分解。。
は連続する 整数の積だから、 でも でも割り切れる。 の倍数は、 を で割った余りで分類する(またはフェルマーの小定理 )。
① 因数分解する。
② と の倍数。 は連続する 整数の積だから、 の倍数かつ の倍数(すなわち の倍数)。よって も の倍数。
③ の倍数。 を で割った余りで分類する。
- 余り : が の倍数。
- 余り : なので 、因数 が の倍数。
- 余り : なので 、因数 が の倍数。
どの場合も は の倍数。
④ まとめる。 はどの つも互いに素だから、 は の倍数。(証明終)
まとめ: の倍数は「 の倍数を別々に」。因数分解で連続 整数を出せば は自動。 は余り分類で、 か のどちらかが必ず で割れる()ことを使う。
発展 — 一歩先へ。 フェルマーの小定理 から、 は (と、フェルマーが効く )の倍数。一般に が の倍数になる最大の は、 となる素数 の積。 なら の素数 で 、 なら の で 。
。 で、 の倍数は連続 整数から、 の倍数は余りによる分類から従う。証明は解答参照
別解
別解 — フェルマーの小定理で の倍数を一撃(得意な人向けの高い視点)。 の倍数は連続 整数の積 から。 の倍数を、余りの場合分けでなくフェルマーの小定理で示す。
フェルマーの小定理: が素数だから、すべての整数 で 。すなわち 、 は の倍数。
の倍数: に連続 整数があるから偶数。 の倍数: に連続 整数があるから。 の倍数: 上のフェルマー。
は互いに素だから、これらすべての倍数 の倍数。
の倍数を「 を で割った余り で場合分け」する本解に対し、フェルマーの小定理 を使えば場合分けなしで一発。 が の倍数なのは、 という「小さい素数すべて」でフェルマーが効くからで、 なら の倍数になる。
ポイント
- 。
- 連続 整数で の倍数、余り分類で の倍数 → の倍数。
よくある間違い
- の因数分解 を誤る。
- の倍数であることを示さず、 の倍数だけで「 の倍数」と結論する。
- の倍数を、余りの場合分けやフェルマーの小定理を使わずに“なんとなく”済ませる。