数学A / 整数の性質

n⁵−n は30の倍数

★★★★ 難関倍数の証明連続整数剰余

問題

すべての整数 について、 の倍数であることを示せ。

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。それぞれの倍数であることを別々に示す。 を因数分解すると連続する整数の積が現れ、 の倍数はすぐ。 の倍数は余りで分類。

解答・解説

方針

を因数分解する。 の倍数であることは連続する整数の積から。 の倍数であることは、 で割った余りで分類して確かめる(または因数分解を工夫)。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 。だから のそれぞれで割り切れることを示せばよい( は互いに素)。

まず因数分解。

は連続する 整数の積だから、 でも でも割り切れる。 の倍数は、 で割った余りで分類する(またはフェルマーの小定理 )。

定理連続する 個の整数の積は の倍数(連続 整数は の倍数、連続 整数は の倍数)

① 因数分解する。

の倍数。 は連続する 整数の積だから、 の倍数かつ の倍数(すなわち の倍数)。よって の倍数。

の倍数。 で割った余りで分類する。

  • 余り : の倍数。
  • 余り : なので 、因数 の倍数。
  • 余り : なので 、因数 の倍数。

どの場合も の倍数。

④ まとめる。 はどの つも互いに素だから、 の倍数。(証明終)

まとめ: の倍数は「 の倍数を別々に」。因数分解で連続 整数を出せば は自動。 は余り分類で、 のどちらかが必ず で割れる()ことを使う。

発展 — 一歩先へ。 フェルマーの小定理 から、(と、フェルマーが効く )の倍数。一般に の倍数になる最大の は、 となる素数 の積。 なら の素数 なら

で、 の倍数は連続 整数から、 の倍数は余りによる分類から従う。証明は解答参照

別解

別解 — フェルマーの小定理で の倍数を一撃(得意な人向けの高い視点)。 の倍数は連続 整数の積 から。 の倍数を、余りの場合分けでなくフェルマーの小定理で示す。

フェルマーの小定理: が素数だから、すべての整数 。すなわち の倍数。

の倍数: に連続 整数があるから偶数。 の倍数: に連続 整数があるから。 の倍数: 上のフェルマー。

は互いに素だから、これらすべての倍数 の倍数。

の倍数を「 で割った余り で場合分け」する本解に対し、フェルマーの小定理 を使えば場合分けなしで一発。 の倍数なのは、 という「小さい素数すべて」でフェルマーが効くからで、 なら の倍数になる。

ポイント

  • 連続 整数で の倍数、余り分類で の倍数 → の倍数。

よくある間違い

  • の因数分解 を誤る。
  • の倍数であることを示さず、 の倍数だけで「 の倍数」と結論する。
  • の倍数を、余りの場合分けやフェルマーの小定理を使わずに“なんとなく”済ませる。