数学A / 整数の性質
n進法で表された数が立方数であること
問題
を 以上の整数とする。 進法で と表される数は、ある整数の 乗であることを示せ。
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進法の各桁は のべき乗の重み。 を位取りの意味で の式に直すと、見覚えのある展開の形になる。
解答・解説
方針
進法の を 進法(位取りの意味)に直すと 。これは二項展開 にほかならない。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 進法の を、位取りの意味で 進法(通常の整数)に直す。各桁を のべきで重みづけると、。
この係数 を見て気づきたい。パスカルの三角形の 段目、二項係数だ。
。だから は 、整数の 乗。
① 位取りで の式に直す。 は、各桁 に重み を掛けて
② 展開公式と見比べる。 係数 は の展開そのもの:
よって
は整数 の 乗である。(証明終)
(注:各桁 が桁として意味をもつには が必要。だから という条件がついている。)
まとめ: 進法の数は「桁 × のべき」で の多項式になる。 の係数 は の二項係数で、どんな ()でも立方数になる。 進で なのも、この の場合。
発展 — 一歩先へ。 の各進法表示が二項係数になるのは、( 進法)で の展開係数が桁に並ぶから( 最大係数 のとき)。、、 はパスカルの三角形の各段。ただし で段()が繰り上がって崩れる。進法と二項定理の美しい出会いだ。
。証明は解答参照
別解
別解 — の展開として見る(得意な人向けの視点)。 という桁の並びは、そもそも「 の 乗 」( 進法)を思い出させる。これは 進法でも同じ構造だ。
進法で「」は を表す。その 乗を 進法で書くと、二項展開
の各係数 が、 の位に並ぶ。ただし各係数が 未満( なら )なので、繰り上がりなしにそのまま桁になる。だから は 進法で 。
逆に読めば、。 の条件は「係数 が 未満で繰り上がらない」ため。 だと が桁に書けず繰り上がってしまう。パスカルの三角形の段( や )が、そのまま の各進法表示になる、という美しい事実の一例だ。
ポイント
- 。
- 係数 より (立方数)。
よくある間違い
- を 進法に直すとき、位の重み を誤る。
- 係数 が二項係数( の展開)だと気づかない。
- の条件(係数 が 未満で繰り上がらない)の意味に触れない。