数学A / 整数の性質

約数がちょうど15個ある最小の整数

★★★★ 難関約数の個数素因数分解

問題

正の約数がちょうど 個ある正の整数のうち、最小のものを求めよ。

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約数の個数は、素因数分解の指数それぞれに を足して掛けたもの。 を積に分解し()、指数を決める。小さい素数ほど大きい指数を与えると数が小さくなる。

解答・解説

方針

約数の個数は、素因数分解 に対し 。これが になる指数の組を考え、小さい素数に大きい指数を割り当てて最小化する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 約数の個数は、素因数分解 に対して 。これが になる指数の組を探すのが出発点。

と分解できる。指数の組は すなわち ()、または すなわち

最小にするには「小さい素数に大きい指数」を割り当てる。 なら は巨大。だから最小は

公式 の正の約数の個数は

① 個数 を分解する。 または

  • :指数
  • :指数 または

② 最小化する。 素数のときは、小さい素数 に大きい指数を与えると小さくなる。

。よって最小は

③ 確認。 の約数の個数は

まとめ:約数の個数の逆問題は「 を積に分解 → 指数の組 → 小さい素数に大きい指数」。指数の割り当てで数の大きさが大きく変わるので、 のように小さい素数を厚く使うのが最小化のコツ。

発展 — 一歩先へ。 「約数の個数を保って数を最小化」は、小さい素数に大きい指数を割り当てるのが原則。逆に「 以下で約数が最も多い数」(高度合成数 )も同じ発想で見つかる。約数の個数 は、素因数分解の指数だけで決まる乗法的な関数だ。

別解

別解 — 約数 個の“形”を全部書き出して比べる(苦手な人向け)。 の約数分解 から、素因数分解の“形”は 通りしかない。それぞれで最小の数を作って比べる。

【形 A: 】約数 個。最小は

【形 B: 】約数 個。最小にするには、大きい指数 を小さい素数 に、小さい指数 を次の素数 に。

(もし逆に とすると大きくなる。指数の割り当てが効く。)

つの形の最小 を比べて、 が全体の最小。

「小さい素数に大きい指数」の理由も見える。 は指数の合計が同じでも、 を多く使う方が小さい。約数の個数を保ったまま数を最小化する原則だ。

ポイント

  • → 指数
  • 小さい素数 に大きい指数 →

よくある間違い

  • 約数の個数の公式 を忘れる。
  • 最小化で「大きい素数に大きい指数」を割り当てる( より が小さい)。
  • の分解 に対応する を検討し忘れる、または を見落とす。