数学A / 整数の性質
奇数の平方から1を引くと8の倍数
問題
を奇数とする。 は の倍数であることを証明せよ。
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を因数分解する。 が奇数だと 、 はどちらも偶数。連続する2つの偶数のうち、一方は必ず の倍数 — だから積は?
解答・解説
方針
を因数分解すると 。 が奇数なら 、 はどちらも偶数 — しかも連続する偶数なので、片方は の倍数になる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 まず を と因数分解する。
が奇数なら、両隣の と はどちらも偶数だ。しかも差が の「連続する つの偶数」になっている。
連続する偶数の片方は必ず の倍数だから、積は で割り切れる。
「因数分解して連続性を観察する」という整数証明の型に、偶数の連続という一段深い見方を重ねるのがポイントだ。
因数分解する。
は奇数なので、 と はどちらも偶数だ。しかもこの2つは連続する偶数(差が )。
連続する つの偶数のうち、一方は必ず の倍数になる( を見ると、 の倍数が1つおきに現れる)。だから積 は『 の倍数 × の倍数』を含み、 の倍数になる。
もっとはっきり示すには、 とおく。
は連続する 整数の積だから必ず偶数。よって 、つまり の倍数だ。
発展 — 一歩先へ。 奇数を 乗すると で割った余りがいつでも になる、と言いかえてもよい。だから奇数の平方から を引けば必ず の倍数になる。
もっと深く割ると、奇数の 乗を で割った余りは か に限られる。 の倍数までは保証されるが、 の倍数になるとは限らない。
連続する整数の積が階乗の倍数になる、という一般則の一例でもある。連続 整数の積は の倍数、連続 整数の積は の倍数、と続く仲間だ。
は連続する2つの偶数の積で の倍数(証明は解答参照)
別解
別解 — 奇数の平方を で調べる(得意な人向けの視点)。 因数分解のかわりに、奇数を で割った余りだけで一気に片づける。
奇数を で割った余りは のどれか。これらを 乗して で割ると
どの奇数でも平方は で割ると余り 。つまり だから
場合分けは 通りだけで済み、連続する偶数を持ち出さずに の倍数だと分かる。本解と同じ結論だ。
ポイント
- 、奇数なら両方偶数
- 連続する2偶数の一方は の倍数
- とおくと 、 が偶数で の倍数
よくある間違い
- 「両方偶数だから積は の倍数」で止め、 の倍数であることまで示せていない。
- と置いた後、 が連続 整数の積で偶数になる説明を省く。
- 連続する つの偶数の一方が の倍数である理由を書かず、結論だけ述べてしまう。