数学III / 積分法の応用
正弦曲線が囲む図形の重心(積分と重心)
問題
曲線 ()と 軸で囲まれた図形の重心の 座標を求めよ。
ヒントを見る
重心の 座標は、各縦の細片(高さ )の中点 を、細片の面積 で重みづけて平均する。。
解答・解説
方針
対称性から重心は 上。 座標は (各縦線分の中点 を面積で重みづけ)。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 重心は「図形をつり合わせる点」。左右対称( について対称)だから 座標は とすぐ分かる。問題は 座標だ。
座標は、各縦線分( を固定したときの から の線分)の中点 を、線分の長さ(面積の要素)で重みづけて平均する。
式にすると 。面積 、積分は を半角で計算する。
公式縦の短冊(高さ )で囲む図形の重心の 座標 ( は面積)
① 面積 。 。
② 分子の積分。 半角公式 を使い ③ 重心の 座標。 (対称性から重心の 座標は 。)
まとめ 重心の 座標は、各縦短冊の中点 を面積で重みづけた平均 。面積 、分子 で 。積分と重心の融合。
発展 — 一歩先へ。 重心の 座標は対称性から 。 座標 は、山の高さ の 割ほどの位置にある(半円や三角形の重心が高さの 付近に来るのと似た感覚)。重心はモーメント を質量で割った「つり合いの点」で、物理の剛体の運動や安定性の解析で中心的な量になる。
答
面積 。。
別解
別解 — パップスの定理を逆に使って重心を出す(得意な人向けの高い視点)。 パップス・ギュルダンの定理「回転体の体積 (面積)(重心が動く距離)」を、重心を求める向きに使う。
この図形を 軸のまわりに回すと、体積は
一方パップスの定理では 。 だから
各縦線分の中点を積分する(本解)代わりに、「回転体の体積を1回計算 → 定理で割り算」でも が出る。回転体の体積と重心が、パップスの定理で表裏一体になっている。
ポイント
- 重心の 座標は縦短冊の中点 を面積で重みづけた平均。
- 、面積 。
- より 。
よくある間違い
- 重心の 座標を とする(縦線分の中点 を重みづけるので )。
- 面積 を や と誤る。
- (半角)の計算を誤る。