数学III / 関数と極限
漸化式で定まる数列の極限
問題
、 で定まる数列 は、ある値に収束する。その極限値を求めよ(収束することは認めてよい)。
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収束値を とおくと、漸化式の両辺の極限から 。 乗して解き、 の条件で選ぶ。
解答・解説
方針
収束するとして極限値を とおく。、 だから、漸化式で とすると 。これを解く( に注意)。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「収束する」ことは認められているので、極限値 を求めるだけでよい。
なら、 つ先の も同じ に近づく。
だから漸化式 で とすると、 の方程式 が得られる。
これを解けばよい。 は根号の値なので 、と押さえておく。
① 極限の方程式を作る。 極限値を とおく。、 だから、漸化式で とすると
② 解く。 両辺を 乗して 、すなわち 、 より 。
③ 符号で選ぶ。 なので極限 。よって 。
(実際、 と に近づく。)
まとめ:漸化式の極限は「収束を認め、極限値 を漸化式に代入して方程式」。 を 乗して解き、 で を選ぶ。 乗で出る余分な解()を符号で捨てるのが要。
発展 — 一歩先へ。 極限 は、関数 の不動点(= となる点)。数列は という反復で、 を繰り返し施している。
反復が不動点に吸い込まれるかどうかは、その点での傾き で決まる。 で、。傾きが 未満だから、 は引き寄せる(収束する)不動点だ。
もう つの解 は定義域の外で不動点にならない。「 乗で増えた無縁解を捨てる」のは、この事情の裏返しでもある。
別解
別解 — 収束することを自分で示す(得意な人向けの視点)。 問題は収束を認めてよいとしているが、実際に「上に有界で単調増加だから収束する」ことまで確かめられる。
まず上に有界: なら 。 だから、すべての で 。
次に単調増加: は、両辺正なので 乗して 、すなわち 、、つまり と同値。いま だから成り立つ。
上に有界な単調増加数列は収束する。極限を とすれば から 。
極限値だけ出す本解に、「なぜ収束するか」の裏づけを与えた形。 に近づく上限()と、 へ登り続ける単調性が、収束の 本柱だ。
ポイント
- 極限値 。
- 、 より 。
よくある間違い
- 乗して出る を、符号()で捨てずに残す。
- と の極限が同じ()であることを使えない。
- 収束を使わず、 の一般項を無理に求めようとして詰まる。