数学III / 微分法の応用

グラフの概形(log x / x)

★★ 標準グラフ極値変曲点

問題

関数 ()の極値と、 での様子を調べよ。

ヒントを見る

極値は商の微分から。 の行き先は、分子(対数)と分母()の成長の速さくらべ — どちらが速いか。

解答・解説

方針

で極値、 の極限で漸近線を調べる。 では なので では分母が勝って

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 極値と遠方の様子 — グラフの骨格調べだ。

商の微分で 。分母は正だから、符号は で決まる。、つまり を境に増加から減少へ — 極大値は

遠方は — 分母 の力が の成長を圧倒して 軸が右側の漸近線になる。「山がひとつ、右はすそ野」という地形だ。

重要(多項式 は対数 より速く増える)

① 極値を求める。 で正、 で負。正→負 で極大

② 両端の様子を調べる。

  • : なので
  • :分母 が対数 より速く増えるので 軸()が漸近線。
xyO極大(e,1/e)
y=(log x)/x。極大(e,1/e)、x→∞で0(x軸が漸近線)

まとめ: で極大 に近づくのは「多項式は対数より速い」から。原点近くでは に落ちる。極大 が全体の最大値でもある。

発展 — 一歩先へ。 山の高さが であることから、方程式 (直線と対数の交点)の解の個数が読める。 でちょうど接して 個、 個、 個 — 原点からの接線の問題と同じ境界が、この山の頂上として再登場する。

また ( 回現れた)ことに気づいただろうか。 が同じ値をとる 点で、これは という有名な等式の正体。「 となる整数対」の問題も、この山の等高線の話である。

極大値 ()、(x軸が漸近線)

別解

この関数には有名な変装がある。対数の性質で

つまり — 「 乗」の対数だ。 は増加関数だから、 が最大になる場所と が最大になる場所は同じ。

— 整数で試すと 付近が最大で、真の頂上は にある。「自分の逆数乗」の チャンピオンが 、という覚え方ができる。

さらにこの山は、有名な大小比較 の種でもある。両辺の対数をとって整理すると の比較になり、山頂 から離れた の方が値が小さい — 山の形がそのまま答えを出す。

ポイント

  • ( 軸が漸近線)。
  • 極大値 が最大値。

よくある間違い

  • 商の微分の分子を と逆にして増減が全部逆になる
  • で「 だから 」とする(分母の の方が速い)
  • の側()を調べ忘れ、グラフの左端を誤る