数学III / 微分法の応用

最大・最小(三角関数)

★★ 標準最大最小三角関数

問題

における関数 の極値をとる を求めよ。

ヒントを見る

微分すると三角方程式になる。 の値から を求めるとき、範囲内に解が つあることを単位円で確認しよう。

解答・解説

方針

を解くと での解を求め、符号変化で極大・極小を判定する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 極値の候補は から。

でこの方程式を解くと

あとは各点の前後で の符号( の大小)がどう変わるかを見る。三角関数入りの増減は、「 を三角方程式として解く → 符号は単位円で読む」の二段だ。

公式

を解く。

での解は

② 符号を調べる。 は、( の近く)で負、(中央付近)で正。

  • :負→正 で極小
  • :正→負 で極大
xyOπ/35π/3極小極大
y=x−2sin x の極小(x=π/3)・極大(x=5π/3)

まとめ:三角関数を含む関数も、 を三角方程式として解く。 の解を範囲内で つ拾い、 の符号で極大・極小を判定する。 は全体として増加傾向だが、途中で波打つ。

発展 — 一歩先へ。 は「直進(傾き )と振動()の合成」。振動の振幅の傾き成分 が直進の を上回る区間でだけ、逆走(減少)が起きる — 係数 に変えた では で極値が消える。「振動項の係数が を超えるか」が、この形の関数の増減の分かれ目だ。

サイクロイド(転がる車輪の点の軌跡)の 成分がまさに 型 — 車輪の接地点近くで一瞬後ろに戻る、あの動きが今回の「逆走区間」の実物である。

(極小)、(極大)

別解

の符号の変化を、単位円の上で一周して読むと、増減表が絵になる。

の符号は「 より大きいか小さいか」で決まる。単位円で となるのは、 座標が 点 — 角度 だ。

円周を一周しながら 座標(横の位置)を追うと

  • から : 円周の右寄りで (減少)
  • から : 左半分を回り (増加)
  • から : 再び右寄りで (減少)

増の切り替わる が極小、増 減の が極大。

の不等式は、単位円の縦線 の左右で領域を分ける」— 数IIの三角不等式の技術が、そのまま数IIIの増減表の部品になっている。

ポイント

  • を三角方程式として解く。
  • 範囲内の解を拾い、符号で極大・極小。

よくある間違い

  • の解を だけとして を落とす(範囲は一周分)
  • の符号を の符号と混同する(比べる相手は )
  • 極小と極大を取り違える( の符号変化の向きで判定。 が極小)