数学III / 微分法の応用

曲線 xeˣ に引ける接線の本数(微分と2次方程式の融合)

実戦編接線微分の応用指数関数2次方程式単元横断

問題

を実数とする。 軸上の点 から曲線 に引ける接線の本数を、 の値によって分類せよ。

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接点を とおいて接線を立て、 を通る条件を の方程式に。 が消えて の2次式が残る。あとは判別式。

解答・解説

方針

接点を とおいて接線を作り、 を通る条件を の方程式にする。その実数解の個数が接線の本数。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 曲線の外(ここでは 軸上の点)から引く接線は、接点を主役にする。接点を とおいて接線を書く。

その接線が を通る、という条件を式にすると、 の方程式 になる。

接点が異なれば接線も異なるから、接線の本数=この 方程式の実数解の個数。 次方程式だから判別式 の符号で、 本・ 本・ 本が決まる。

① 接線を作る。 。接点 での接線は を通る条件を の式に。 を代入して で割ると 。展開して整理すると

重要接線の本数 = 接点 の方程式 の実数解の個数(異なる は異なる接線)

③ 判別式で分類する。 の判別式は

aDO−4D>0 (2本)D<0 (0本)
接点の方程式 t²−at−a=0 の判別式 D=a(a+4)。D>0(a<−4 または a>0)で接線2本、D<0(−4<a<0)で0本、D=0(a=−4,0)で1本。

または または 。よって接線の本数は

  • または 2本
  • または 1本
  • 0本

まとめ 「接線の本数」は「接点の方程式の実数解の個数」に翻訳する。指数関数でも接点条件では が割れて2次方程式に落ち、判別式 の符号で本数が決まる。微分・指数・2次方程式(判別式)の融合。

発展 — 一歩先へ。 接線の本数は「 という関数の値 を何個の が与えるか」で決まる(別解)。この の極値 が、判別式 の零点と一致する。「点から曲線への接線の本数」は、いつも“接点をパラメータにした関数のグラフ”の水平線との交点数に翻訳できる。

接点 の解。判別式 の符号で、 または で2本、 で1本、 で0本。

別解

別解 — 接点を通る「接線の傾き」を関数で見る(得意な人向けの視点)。 接点 での接線が 軸上の点 を通る条件は、傾き が接線の傾き に等しいこと。

ここで を分離すると 。つまり「 から引ける接線の本数」は、水平線 と曲線 の交点の個数だ。

から極値 ()と ()。グラフを描くと、 交点、 交点、 交点。判別式(本解)の の符号と、 の極値 がぴったり対応する。

ポイント

  • 接線の本数=接点 の方程式の実数解の個数。
  • 接点条件で が割れて になる。
  • 判別式 の符号で本数(2本/1本/0本)が決まる。

よくある間違い

  • 接線の傾きに接点の 座標を使わず、 の計算 を誤る。
  • を通る条件を整理した の定数項の符号を誤る。
  • 判別式 の符号の場合分けで、境界 ( 本)の扱いを落とす。