数学III / 微分法の応用

平均値の定理

★★★★ 難関平均値の定理

問題

関数 に、区間 で平均値の定理を適用したときに現れる ()の値を求めよ。

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平均値の定理は「平均変化率 に等しい が区間内にある」。 を平均変化率と等しいとおいて を求める。

解答・解説

方針

平均値の定理 を使う。左辺(平均変化率)を計算し、 と等しいとおいて を求める。 を満たすものを選ぶ。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 平均値の定理は「区間の平均変化率に等しい接線の傾き が、区間内のどこかにある」という主張。

だから、まず平均変化率 を計算する。

それを と等しいとおいて、 の方程式を解く。

出た解のうち、 の範囲にあるものを選ぶ、と見通す。

定理平均値の定理: で連続、 で微分可能なら、 を満たす ()が存在する

① 平均変化率。

と等しいとおく。 より 。平均値の定理から

③ 範囲で選ぶ。 を満たすのは ()。

xyOABc
平均値の定理: 割線ABに平行な接線をもつ c(1<c<2)。3c²=7 より c=√(7/3)

まとめ:平均値の定理は「平均変化率 」。左辺 と等しいとおき、。負の解は範囲 外で除く。 は「その区間で接線が弦と平行になる点」の 座標。

発展 — 一歩先へ。 は「弦 AB に平行な接線をもつ点」の 座標。 で区間 なら、割線の傾きは 。これを と等しくおくと、一般に

区間 ではこれが 。中点 より少し右にずれる。曲線が上に反っている(下に凸)ぶん、平行になる点が中点より右へ寄る。

区間を狭めていくと、、つまり中点に近づく。小さい区間では「平均変化率 中点での傾き」が成り立つ。平均値の定理は、微分の近似の背骨になっている。

別解

別解 — 一般の区間 で公式化してから代入する(得意な人向けの視点)。 数値を先に入れず、 の平均値の定理を文字のまま解いておく。

区間 の割線の傾きは、 次式の差の因数分解から

平均値の定理より 、すなわち

ここに を入れると を満たすのでこれが答え(負号は範囲外)。

具体値で を解く本解と同じ。文字で解いておくと、区間を変えても代入するだけ。 が中点 より右にくるのは、 次関数が下に凸だからだと見て取れる。

ポイント

  • 平均変化率
  • より

よくある間違い

  • 平均変化率の計算()を誤る。
  • の負のほうを、範囲 外として除かない。
  • を区間の中点 と思い込む(実際は )。