数学III / 微分法の応用
原点から曲線に引いた接線
問題
曲線 に原点 から引いた接線の方程式を求めよ。
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接点を とおき、傾き の接線を作る。それが原点を通る条件を式にすると が決まる。
解答・解説
方針
接点を とおき、接線の方程式を作る。それが原点 を通る条件から を求める。 より接線の傾きは 。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「原点から引いた接線」は、接点が原点ではない(曲線上のどこか)。だから接点を文字 でおくのが出発点。
接点 での接線を作る。 で傾きが と分かるので、接線が書ける。
その接線が原点 を通る、という条件で の方程式を立てる。
接点を最初から求めず、通過条件から逆算する、と見通す。
① 接線を作る。 接点を とする。 より接点での傾きは 。接線は
② 原点を通る条件。 を代入する。
③ 接線を求める。 を接線の式に入れると、傾き 、接点 を通り
まとめ:曲線外の点からの接線は「接点を でおく → 接線を作る → その点を通る条件で 」。 から接点 、接線 。接点を最初から求めようとせず、通過条件から逆算するのがコツ。
発展 — 一歩先へ。 この接線 は、 を「原点から見上げたときの限界の傾き」。 は上に凸なので、原点を通る直線 は、 が接線の傾き より大きいと曲線と交わらない。
言いかえると、すべての で が成り立ち、等号は接点 だけ。接線がつねに曲線の上にある(上に凸の性質)ことの現れだ。
この不等式 、すなわち は、 と の大小などの土台になる。 本の接線から、有名な不等式が導ける。
(接点は )
別解
別解 — 傾きを 通りに表して等しくおく(得意な人向けの視点)。 接線を書き下さなくても、「同じ傾き」を 通りで表せば が出る。
接点を とする。接線の傾きは、微分から 。
一方この直線は原点 と接点 を通るので、その 点から傾きは 。
同じ直線の傾きだから等しい。
接線を作って原点代入する本解と同じ 。接点の傾き(微分)と、原点・接点を結ぶ傾き( 点)が一致する、という見方は、原点(や定点)から引く接線でいつでも使える近道だ。
ポイント
- 接点 、傾き の接線が原点を通る。
- で 、接線 。
よくある間違い
- 接点を原点と勘違いする(原点は曲線 上にない)。
- 原点を通る条件の式 を誤る。
- 接線の傾きを でなく などとし、 を使い損ねる。