数学III / 微分法の応用
最大の面積(文章題)
問題
周の長さが の長方形のうち、面積が最大のものの面積を求めよ。
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縦を文字でおくと、周の条件から横も同じ文字で書ける。面積はその文字の 次関数 — 微分でも平方完成でも最大が出せる。
解答・解説
方針
縦を とすると、周 から横は 。面積 を微分して最大を求める。変域は 。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 周が一定の長方形で、面積を最大にしたい。
縦を とおくと、周の条件から横は に決まる。
すると面積は 。 文字だけの式になった。
あとはこれを微分(または平方完成)で最大化する。 変数を つに減らすのが、数Iから続く最適化の発想だ。
① 面積を で表す。 縦を とすると、周 より横は 。
② 微分して最大を求める。
の前後で は正→負 なので、 で最大。
このとき縦 、横 の正方形。
まとめ:「周が一定で面積最大」は正方形になる、という有名な結果。文章題は「量を 文字で表す → 変域を書く → 微分」。 は放物線で、頂点 が最大。数II の微分でも解けるが、数III の文章題の基本形でもある。
発展 — 一歩先へ。 「周が一定で面積最大」の裏返しも正方形になる。面積を一定 に固定して周を最小にすると、縦 ・横 の周は 。これは 、つまり正方形のときに最小だ。
「周一定で面積最大」も「面積一定で周最小」も、答えは同じ正方形。得(面積)を増やすことと損(周)を減らすことが、同じ形で実現する。これは長方形版の等周問題だ。
周を に決めたときの最大面積は、辺 の正方形で 。 なら と、公式からも確かめられる。さらに辺の数を増やして正多角形、極限として円まで進むと、同じ周でより大きな面積が囲める。等周問題の入り口だ。
面積最大 (縦横 の正方形)
別解
別解 — 相加平均・相乗平均で一発(得意な人向けの視点)。 微分をせずに、 数の和が一定なら積は等しいとき最大、という関係で片づく。
縦を 、横を とすると、和は でつねに一定。面積はこの 数の積 だ。
相加平均・相乗平均の関係より
両辺を 乗して 。等号は 、すなわち のとき。
だから面積の最大は で、縦横 の正方形。微分で を解く本解と同じ答え。「和が一定なら積は 数がそろったとき最大」という相加相乗の見方は、最大最小の暗算に強い。
ポイント
- 周の条件で横を で表し、 文字に。
- 周一定で面積最大 → 正方形。。
よくある間違い
- 横を「」としてしまう(周は縦と横の和の 倍なので、横は )。
- 変域 を書かず、 や負の値まで含めて考えてしまう。
- 面積最大の長方形は細長い形だと思い込み、正方形になると気づかない。