数学III / 微分法の応用

媒介変数と速度(円運動)

★★★ 応用速度加速度媒介変数表示

問題

座標平面上を動く点 の時刻 での位置が で表される。速度ベクトルの大きさ(速さ)を求めよ。

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速度ベクトルは各成分を で微分したもの。速さはその大きさ — 計算すると、時刻によらない値になる。その意味も考えてみよう。

解答・解説

方針

速度ベクトルは 。それぞれ で微分し、大きさ を計算する。 が効く。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 速さとは、速度ベクトル の大きさのことだ。

だから を各成分ごとに微分する。

その大きさを計算すると、時刻によらず一定になる。等速円運動だ。

平面運動の速さは、各成分の微分を並べたベクトルの大きさで求める。

公式速度ベクトル 、速さ

① 各成分を微分する。

② 速さ(大きさ)を計算する。

xyO速度 vP
等速円運動。速度ベクトルは円の接線方向、速さ=1で一定

まとめ: は単位円上の運動。速さが によらず一定 なので等速円運動 のおかげで速さが定数になる。位置は円周上をぐるぐる回るが、速さ(スピード)は変わらない。

発展 — 一歩先へ。 半径と回る速さを一般にしてみる。 は、半径 の円を角速度 で回る運動だ。

各成分を微分すると速度は で、速さは 。半径が大きいほど、また回転が速いほど、速さは増す。今の問題は だから速さ だった。

加速度は 、つまり位置ベクトルの 倍。大きさ で、向きはつねに中心を指す。これが円運動を保つ「向心加速度」だ。速度は円の接線方向(位置と直交)、加速度は中心向き、と役割が分かれている。

速さ (等速円運動)

別解

別解 — 進んだ道のりから速さを読む(苦手な人向けの視覚ルート)。 成分を微分しなくても、円周上の運動として速さが読める。

は原点中心・半径 の円周上にある()。時刻 での位置の角度(中心角)は、ちょうど ラジアンだ。

半径 の円で中心角 の弧の長さは 。つまり時刻 までに が進んだ道のりは そのものだ。

速さは「道のりが時刻とともに増える割合」だから、道のり で微分して 。本解の と同じ速さ 。円周を一定のペースで回る等速円運動だと、絵で見て取れる。

ポイント

  • 速さ
  • で速さ一定(等速円運動)。

よくある間違い

  • 速さを の和や だけで求め、大きさ(各成分の 乗の和の平方根)をとることを忘れる。
  • のように分けてしまう。
  • 「速さが一定」を「速度ベクトルが一定」と混同する(速さは一定でも向きは刻々変わる)。