数学III / 微分法の計算

指数関数の微分(底がa)

★★ 標準指数関数の微分

問題

関数 を微分せよ。

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底が でない指数関数の微分には が顔を出す。公式を忘れたら、 の累乗に書き直して合成の規則で導ける。

解答・解説

方針

底が でない指数関数は を入れる。 は自然対数。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 指数関数の微分の基準は (微分しても変わらない、特別な底)。底が のときは、公式

を入れて 。ここの は自然対数()だ。

「底が ならそのまま、 以外なら 料金がかかる」— この補正係数の由来は、別解で種明かしする。

公式( は自然対数)

(導出: とみて合成関数の微分。。)

まとめ:底が でない指数 の微分は、(自然対数)がかかる。 のときは なので のまま。 が特別扱いされる理由がここにある。

発展 — 一歩先へ。 と書ける — 「増える速さが、いまの量に比例する」。細菌の増殖・放射性崩壊・複利など、自然界の指数的変化はすべてこの型の関係(微分方程式)から生まれる。比例定数 が大きいほど成長が速い。

倍加時間の実感も持てる。 増えるごとに倍になるから、変化率は一定の — 金利の世界の「 の法則」(年利 なら約 年で倍)は、この の近似値 から来ている。

別解

公式を丸暗記せず、 の言葉に翻訳して導く の出どころが見える。

だから

の正体は「」— 傾き で肩を駆け上がる の指数関数だった。合成の微分(内側 の微分は定数 )で

公式が 行で復元できた。

という係数は「 より少しゆるやかに増える」度合いを表す。もし底が なら で係数が消える — が「微分の世界の標準の底」に選ばれた理由が、この翻訳から見える。

すべての指数関数は の変装、と覚えれば、 の公式は暗記リストから消してよい。

ポイント

  • なら のまま。

よくある間違い

  • とべき乗の公式を流用する(指数と底の役割が逆)
  • を常用対数()と混同する(微分の は自然対数)
  • を掛け忘れて のままにする( 専用の性質)