数学III / 微分法の計算
合成関数の微分(三角×2乗)
問題
関数 を微分せよ。
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外側が 、内側が 。見た目の似ている ( 乗が外)との違いを意識して、外→内の順に。
解答・解説
方針
合成関数。外側 の微分は 、内側 の微分は 。かけ合わせる。(= )とは別物なので注意。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 は「 を計算してから に入れる」二段構えの関数(合成関数)だ。合成の微分は連鎖律 — 外と内の微分の掛け算。
まぎらわしい兄弟 とは別物であることに注意。あちらは「 してから 乗」で、微分は — 合成の順序が違えば答えも違う。
公式(連鎖律)
、。
まとめ: は「 の中身が 」の合成関数。外側 (中身そのまま)、内側 の微分 をかける。 とは全くの別物なので、書き方に注意。
発展 — 一歩先へ。 をよく見ると、 が大きいほど振幅が育つ。もとの は に収まる波なのに、傾きは際限なく急になる — のせいで波の間隔がどんどん詰まるからだ(チャープ信号と呼ばれ、レーダーやコウモリの超音波がこの形)。導関数が関数本体より「暴れる」例として面白い。
なお の微分 も、実は合成( の 乗)。⓪で対比した兄弟は、どちらも連鎖律の練習台である。
答
別解
連鎖律を「公式」でなく増幅率のリレーとして見ると、掛け算になる理由ごと頭に入る。
中継点に名前をつける。、。ライプニッツの記法で
— 「 が動くと がその 倍動き、 が動くと がさらに 倍動く」。変化の倍率がリレーのように掛け算で伝わる、というのが連鎖律の中身だ。
記法上も が「約分」されるように見えて覚えやすい。
三段の合成( など)になっても、中継点を つ置いてリレーを 本つなぐだけ — 「合成が深くなったら、名前をつけて一段ずつ」が数IIIの微分の背骨である。
ポイント
- は中身 の合成関数。
- と は別物。
よくある間違い
- 内側の微分 を掛け忘れて で止める(合成の最頻ミス)
- と を混同する(計算の前に「どちらが先か」を確認)
- 外の微分で中身まで微分して とする(外の微分は中身そのまま)