数学III / 微分法の計算
陰関数の微分(デカルトの葉線)
問題
曲線 上の点 における接線の傾きを求めよ。
ヒントを見る
両辺を で微分。 の微分は 、 の微分は積の微分。 について解いて点を代入。
解答・解説
方針
を の関数とみて両辺を で微分する( の微分に が現れる)。 について解き、点の座標を代入する。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 は について解けない(3次)。だが接線の傾き だけなら、陰関数の微分で出せる。
を の関数とみて、両辺を で微分する。 の微分は合成関数で 、 は積の微分で 。
出てきた式を について解き、最後に点の座標を代入すれば傾きが決まる。
① 両辺を微分。 を で微分すると ② について解く。 の項を集めて ③ 代入。 (この点は曲線上:)で
まとめ 陰関数の微分で 、点 を代入して傾き 。陰関数の微分と接線の融合。 が要。
発展 — 一歩先へ。 この曲線(デカルトの葉線)は原点 も通るが、そこでは接線が 本ある特異点(自分自身と交差する結び目)。陰関数微分の式 は原点で となり傾きが1つに定まらない — 特異点のサインだ。滑らかな点でだけ「傾き」が意味をもつことを、この点が教えてくれる。
両辺を で微分(陰関数、 は の関数)すると 。整理して 、。 を代入すると 。
別解
別解 — 曲線の対称性で傾きを見抜く(得意な人向けの高い視点)。 方程式 は、 と を入れ替えても変わらない( で不変)。つまり曲線は直線 について対称だ。
点 はその対称軸 の上にある(実際 、 で曲線上)。
対称な曲線が対称軸と交わる点では、接線は対称軸に直交する(特異点でない限り)。 に垂直な直線の傾きは 。
だから傾きは 。陰関数微分(本解)で に を入れても で一致する。対称性を使うと、微分の前に答えが見えることがある。
ポイント
- を の関数とみて両辺を微分。
- 。
- で傾き 。
よくある間違い
- を微分するとき (合成関数)を付け忘れ、 で止める。
- の微分を積の微分にせず、 だけにする(正しくは )。
- について解いた式 に座標を代入する際、分母が になる点でないことを確認しない。