数学III / 微分法の計算
e^x sin x の高次導関数
問題
について、 階導関数が で与えられることを示せ。
ヒントを見る
。。 回で 倍・偏角 。帰納法。
解答・解説
方針
回微分し、 を合成して とする。同じ操作の繰り返しを数学的帰納法でまとめる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 階微分を1回ずつ計算するのは無理。まず1回微分して、「何が起きるか」の規則を見つける。
。この を合成すると 。
つまり1回微分すると、大きさが 倍、位相が 進む。この操作の繰り返しだから、 回で 倍・位相 進む。帰納法でまとめれば公式が出る。
重要。 回の微分で 倍・偏角
① 回微分。 積の微分で で 、主張は成り立つ。
② 帰納法。 を仮定して微分すると、 に ① と同じ計算をして よって ③ 結論。 帰納法により、すべての自然数 で
まとめ 回の微分が「 倍・偏角 」で、帰納法により 。高次導関数(積の微分)と合成・帰納法の融合。
発展 — 一歩先へ。 同じ複素数の見方で、 の 階は (実部をとるだけ)。一般に 型は、複素数 を掛ける操作の反復で、 倍・位相 進む。微分が複素平面の回転拡大に化ける、美しい構造だ。
答
。 回微分するごとに 倍と偏角 が加わる。帰納法で 。
別解
別解 — 複素数 の実部として一発(得意な人向けの高い視点)。 は、複素指数関数 の虚部だ。
複素指数の微分は簡単で、。 回微分すれば係数が 倍になるだけ。
を極形式にすると 。ド・モアブルで
だから 。この虚部が答え
帰納法(本解)の「 倍・位相 」の正体は、複素数 を掛ける操作(大きさ ・回転 )そのもの。微分が「複素数を掛ける」に化けるのが鮮やかだ。
ポイント
- 。
- 回の微分で 倍・偏角 。
- 帰納法で 。
よくある間違い
- の合成を誤り、 の振幅や位相を間違える。
- 帰納法の主張を「 倍」だけにして、位相 の累積( 回で )を落とす。
- の指数表記を誤る。