数学III / 微分法の計算
媒介変数表示の微分(円)
問題
、()で表される曲線について、 を の式で表せ。
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媒介変数の微分は での微分の比。これは円の媒介変数表示なので、出てきた が円の接線の傾きとして妥当か、図でも確かめられる。
解答・解説
方針
。、 を求めて割る。この曲線は単位円(の上半分)。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 媒介変数表示の微分は、 での微分の比で求まる。 だ。
、 をそれぞれ で微分して比をとると、 になる。
この曲線は単位円だ。出てきた傾きを、円という具体的な図形の上で確かめられる。
① でそれぞれ微分する。
② 比をとる。
まとめ:、 は単位円。 は、円周上の点での接線の傾き。円の接線は半径 に垂直で、傾きが (半径の傾き の逆数の 倍)になる、と幾何的にも一致する。
発展 — 一歩先へ。 点 が動くときの速度ベクトルは 。その大きさは で、 によらずつねに一定だ。
速さが で一定ということは、点は円周上を同じペースで進んでいる。だから媒介変数 は、進んだ道のり(弧の長さ)そのものを表す。半径 の円で中心角 の弧の長さがちょうど になる、あの関係と同じことだ。
こうして「速さが一定になるパラメータ」で曲線をたどる見方を、弧長パラメータという。曲線を弧の長さで測ると、速度や接線の向きの扱いが簡潔になる。一定の速さで円をまわるこの発想は、物理の等速円運動ともそのままつながっている。
(すなわち )
別解
別解 — パラメータを消して の関数にする(得意な人向けの視点)。 を消してしまえば、ふつうの の微分に持ち込める。
では だから、、 から 。これを で微分すると
ここで 、 を戻すと、。
比をとる本解と同じ答え。パラメータを消せる曲線なら、陽関数にしてから微分しても結果は一致する。ただし今回のように、定義域( の半円)を先に見きわめる必要がある。
ポイント
- 。
- の符号に注意。
よくある間違い
- の符号を落とし、 を としてしまう。
- の割り算を、 の掛け算と取り違える。
- で を確かめず、 を除く定義域や符号の扱いを曖昧にする。