数学III / 微分法の計算

第n次導関数(三角関数)

★★★ 応用高次導関数三角関数の微分

問題

関数 について、第 次導関数 を求めよ。また、微分をくり返すと導関数がどう循環するかを述べよ。

ヒントを見る

回ずつ丁寧に微分して、 回分を書き並べてみよう。列を見れば循環の周期は一目瞭然。

解答・解説

方針

を順に微分していく。 と、 回で元に戻る循環がある。 回微分した

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 を繰り返し微分すると、 と変わっていく。 回で元に戻る。

この周期性を見抜くのが主題だ。

高次導関数では、微分を繰り返して現れる周期パターンを捉える。この発想を持って進む。

重要 の微分は 回で一周する:

① 順に微分する。

② 循環を確認する。 さらに続けると

回微分すると元の に戻る。よって第 次導関数は

まとめ: を微分し続けると 周期でぐるぐる回る。 回微分の結果は で割った余りで決まる。 は、 が自分自身の 倍に戻る(単振動の方程式)important な関係だ。

発展 — 一歩先へ。 という関係は、 が「 階微分すると自分の 倍に戻る」関数であることを示す。これは単振動の方程式 そのものだ。

この方程式の解は、 の組み合わせに限られる。ばねやふりこの運動が三角関数で書けるのは、背景にこの があるからだ。

周期が になる深い理由は、複素指数 にある。 で、微分は「 を掛ける」操作。 乗で に戻るから、 の微分も 周期で回る。

と 4 回で戻る

別解

別解 — 位相をずらす見方でまとめて出す(得意な人向けの視点)。 の微分は、じつは「位相を 進める」操作と同じだ。

だから、 回微分するごとに角に が足される。よって 回微分すると

を入れると 。第 次だけでなく、どの階数もこの つの式で一度に出る。

回ずつ書き並べる本解と同じ答え。周期 の正体は、 回で位相が 進んで一周することだ。

ポイント

  • の微分は 回で一周(周期 )。
  • ( 階微分で 倍)。

よくある間違い

  • 微分のたびの符号を追い切れず、 の負号を落として と答える。
  • の微分を (符号なし)とし、循環の向きを反対に取り違える。
  • 周期を でなく と思い込み、 で元の に戻ると誤る。