物理 / 運動量と力積

運動量の定義

★ 基礎運動量

問題

質量 の物体が、速さ で東向きに運動している。この物体の運動量の大きさと向きを答えよ。

ヒントを見る

「運動の勢い」を表す量は、質量と速度の積で定義される。速度がベクトルなら、この量もベクトルになるはずだ。

解答・解説

方針

運動量は p=mv。速度と同じ向きをもつベクトルなので、大きさと向きをセットで答える。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「重い物体がゆっくり」と「軽い物体が速く」——どちらの勢いが強いかを比べるための量が運動量である。質量と速度の積で定義され、速度と同じ向きをもつベクトルになる。

公式運動量 (単位 kg・m/s。向きは速度と同じ)

① 代入する。

向きは速度と同じ東向き

2.0 kgv=3.0 m/s(東)p=mv=6.0 kg·m/s
運動量は速度と同じ向きのベクトル。大きさは mv

まとめ 運動量が主役になるのは「衝突・分裂」の場面である。力の詳細がわからなくても、運動量の合計は保存する——その強力さを、この単元でこれから見ていく。ベクトルであることを忘れると、向きが変わる問題(壁の衝突など)で符号を落とすので、最初に釘を刺しておく。

、東向き

別解

単位から意味を読むルート。 kg・m/s という単位は「質量×速度」そのもの。同じ でも、 で動いてもよいし、 で動いてもよい。

「重さで稼ぐか、速さで稼ぐか」の積が同じなら勢いは同じ——トラックの徐行と野球のボールの速球が同程度の運動量を持ち得る、という比較で実感しておくとよい。

ポイント

  • p=mv(ベクトル)
  • 向きは速度と同じ
  • 衝突・分裂の場面の主役

よくある間違い

  • 大きさだけ答えて向きを落とす
  • 運動エネルギー ½mv² と混同する
  • 単位を kg・m/s² と書く(それは力)