物理 / 電流と磁場

2 直線電流の合成磁場

★★ 標準電流の磁場合成

問題

離れた 2 本の平行な直線導線に、互いに逆向きに ずつの電流を流した(1 本は紙面手前向き 、もう 1 本は奥向き )。2 本の中点での合成磁場の強さを求めよ。 とする。

⊙ 手前⊗ 奥中点d=0.20 m(逆向き電流)
逆向きに電流を流した平行 2 導線と、その中点
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まず 1 本ずつ、中点での磁場の向きを右ねじの法則で描く。逆向きの 2 電流だと、中点で 2 つの磁場が同じ向きになるか逆向きになるか——図で確かめてから、足すか引くかを決める。

解答・解説

方針

各電流の磁場を中点で計算。逆向きの電流→中点では磁場が同じ向き→足し算。同じ向きの電流なら中点で打ち消し合う。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 合成磁場はベクトル和——まず各電流の磁場の向きを右ねじで描いてから、足すか引くかを決める。ここが最大の分岐点である。

① 各磁場の大きさ。 中点までの距離は :

② 向きと合成。 手前向き の電流は中点で(たとえば)下向きの磁場、奥向き の電流も中点で下向き——逆向きの電流どうしは中点で磁場が同じ向きにそろう。だから足し算:

H₁H₂中点で同じ向き→足し算
中点では 2 つの磁場が同じ向きにそろい、強め合う

まとめ ここが力の場合と真逆で要注意——「同じ向きの電流は引き合う(力)」が、「逆向きの電流は中点で磁場が強め合う」。理由: 中点では 2 本から見て左右反対側にいるので、右ねじの回転が中点でそろう。「向きは必ず図で確認、大きさは公式」——合成磁場の鉄則である。

各電流が中点(距離 )につくる磁場は 。逆向き電流なので中点では磁場が同じ向きにそろい、合成

別解

同じ向きの電流だったらと比べるルート。 もし 2 本が同じ向き()なら、中点で磁場が逆向きになり打ち消して ——電場のゼロ点(標準)と同じ構図が磁場でも起こる。

「逆向き電流→中点で強め合い、同じ向き電流→中点で打ち消し」の 2 パターンを対で持っておくと、初見の配置でも「まず向きを描く」の一手で判断できる。

ポイント

  • 合成はベクトル和(まず向きを描く)
  • 逆向き電流→中点で強め合う
  • 同じ向き電流→中点で打ち消す

よくある間違い

  • 向きを確認せず単純に足す/引く
  • 力の「同じ向きは引力」と混同する
  • 距離を 0.20 m(全間隔)で計算する