物理基礎 / 仕事と力学的エネルギー

仕事の定義

★ 基礎仕事

問題

水平な床の上の物体に、水平方向に の一定の力を加え続け、力の向きに 動かした。この力がした仕事を求めよ。

ヒントを見る

仕事の定義は「力の大きさ×力の向きに動いた距離」。単位はジュール(J)だ。

解答・解説

方針

仕事は「力×動いた距離」。力の向きと動く向きが同じときは、そのまま掛け算する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 物理でいう「仕事」は、日常語とは少し違う。力を加えて物体を動かして、はじめて仕事をしたという。じっと支えているだけでは、どんなに疲れても仕事はゼロだ。

力の向きと動く向きが同じなら、定義は単純な掛け算になる。

公式仕事 (: 力の大きさ、: 力の向きに動いた距離)。単位は (ジュール)

① 代入する。

xFO5.08.0
F-xグラフ。力 8.0 N で 5.0 m 動かす。長方形の面積 40 J が仕事

まとめ 。「 の力で 動かす仕事」が だ。仕事は、このあと学ぶ「エネルギーの受け渡し量」の正体でもある。まずは掛け算という土台をしっかり押さえておこう。

別解

グラフの面積で見るルート(得意な人向け)。 横軸に位置 、縦軸に力 をとると、一定の力は高さ の水平線になる。

仕事はこのグラフと横軸で囲む面積(長方形)に等しい。。力が途中で変化する問題でも「- グラフの面積が仕事」という見方は使えるので、覚えておくと後で効いてくる。

ポイント

  • 仕事 W=Fx(力の向きに動いた距離を掛ける)
  • 単位はジュール、1 J=1 N·m
  • 支えるだけ(動かない)は仕事ゼロ

よくある間違い

  • 力を加えても動かなければ仕事をしたと考える(動いてはじめて仕事)
  • 単位を N や N·m のまま答える(仕事は J)
  • 重い物を持って水平に歩く仕事を mg×距離とする(重力は上向き、移動は水平で向きが直角なので重力の仕事はゼロ)