数学C / 平面上の曲線
焦点距離の公式と離心率・準線
問題
楕円 の焦点 と直線 を考える。
(1) 楕円上の点 について、 が成り立つことを示せ。
(2) から に下ろした垂線の足を とするとき、 が一定であることを示し、その値を求めよ。
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距離はまず2乗 — に楕円の式を代入すると、 の2次式が完全平方になるはず。(2)は を で書いて割るだけだが、その「比が一定」の図形的な意味まで味わいたい。
解答・解説
方針
(1) PF² を計算し、y²=3(1−x²/4) を代入すると完全平方 (2−x/2)² に畳まれる(x の範囲から 2−x/2>0 で根号が外れる)。(2) PH=4−x なので比を取ると x が約分されて定数 1/2 — 焦点・準線・離心率の統一的な見方が現れる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 (1)は距離の式を2乗して、楕円の式で を消すのが定石だ。 に を入れると、 の2次式がぴったり完全平方に畳まれる。
根号を外すときは符号の検分( で )を忘れずに。
(2)は との比をとるだけ。 が約分されて定数 が残る — 焦点からの距離と準線からの距離の比が一定、という円錐曲線の統一的な顔(離心率)が現れる。
① を計算する((1))。 。楕円の式から を代入して
② 根号を外す。 楕円上では だから 。よって
③ 比をとる((2))。 より 。
— の位置によらず一定で、値は離心率 に一致する。
まとめ: 「距離は2乗 → 曲線の式で消去 → 完全平方」— 焦点だけがこの畳み込みを起こす特別な点で、副産物の は焦点弦の計算などで万能に効く。比が一定()という見方は放物線()・双曲線()まで貫く、2次曲線の統一原理だ。
発展 — 一歩先へ。 比 を逆に定義に採用すると、 で楕円、 で放物線、 で双曲線と、3曲線が1本の式 から生まれる(焦点・準線による統一定義)。極座標で書いた は惑星の軌道の式そのもので、離心率 は軌道の「つぶれ具合」を測る天文学の実用量だ。
(1) 平方して楕円の式で を消す(証明) (2) (離心率)
別解
パラメータ表示なら完全平方が自然に出る。 とおいて距離を直接計算する。
だから 。 を戻せば — 本解と同じ式に、絶対値の心配なく着地する。
(2)も で、比は見た瞬間に 。
座標のまま2乗する(本解)か、角 で1変数化するか。楕円の計算では「迷ったらパラメータ表示」が効く場面が多い — 三角関数の恒等式が、平方完成を肩代わりしてくれるからだ。
ポイント
- に を代入すると 。
- 範囲から (焦点距離の公式)。
- (準線と離心率)。
よくある間違い
- とする前に、 で の確認を落とす。
- (2)で を と書いて符号が負になる( は準線の左側なので )。
- 焦点 と離心率・準線の関係()を検算に使わず、比の定数性を偶然と思って通り過ぎる。