数学C / 平面上の曲線

極座標の2点間の距離

★★ 標準極座標

問題

極座標で表された 間の距離を求めよ。

ヒントを見る

極座標のままでは距離を測りにくい。 点をまず直交座標に直そう。あとはただの 点間の距離の計算になる。

解答・解説

方針

それぞれ直交座標に直してから距離を計算するのが確実。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 極座標の 点の距離 — 確実なのは直交座標に翻訳してから測る道だ。

距離の公式で

極座標のままでは引き算ができない( どうし・ どうしを引いても距離にならない)ので、まず翻訳 — が安全策である。

重要極座標のままでは距離が出しにくい。まず直交座標に直す

① 直交座標に直す。

② 距離を計算する。

xyOA(2,0)B(0,2)
極座標 A(2,0),B(2,π/2) → 直交 A(2,0),B(0,2)。直角二等辺三角形の斜辺 AB=2√2

まとめ:極座標の 点間の距離は、いったん直交座標 に直してから で出すのが確実。 は原点から距離 離れているので、直角二等辺三角形の斜辺 とも読める。

発展 — 一歩先へ。 極座標の距離公式 は、複素数の (極形式)とまったく同じ式 — 極座標平面と複素数平面が同じ幾何を扱っている証拠だ。ベクトルの も同族で、余弦定理は つの単元(三角比・ベクトル・複素数/極座標)を貫く 本の背骨である。

数Cの曲線の単元はここで一巡 — 直交座標・媒介変数・極座標という、 つの言語で同じ平面の図形を語ってきた。問題ごとに「どの言語なら短く書けるか」を選ぶ目が、この単元で得た最大の道具である。

別解

直交座標を経由せず、三角形を描いて余弦定理で測る道もある — こちらは極座標の意味に忠実だ。

点と極 で三角形 を作る。極座標の情報がそのまま三角形の部品になる:

  • ()
  • ()
  • はさむ角 (偏角の)

余弦定理で

今回は挟角が直角なので、実は三平方の定理(等辺 の直角二等辺三角形の斜辺)だけで済む。

一般形 は「極座標の距離公式」— 中身は余弦定理そのものだ。極座標は「原点からの距離と角」の言葉なので、原点を頂点とする三角形を描くのが最も自然な作図 — 数Iの余弦定理が、数Cの最後で現役復帰する。

ポイント

  • 極 → 直交に直してから距離を出す。
  • 余弦定理 でも可。

よくある間違い

  • 極座標の差 を距離の材料と誤解する(座標の引き算は直交座標で)
  • を直交座標の点 と読み違える(第 成分は角)
  • 余弦定理の挟角を偏角そのもの( の一方)にする(使うのは差)