数学C / 平面上の曲線
極座標の2点間の距離
問題
極座標で表された 点 、 間の距離を求めよ。
ヒントを見る
極座標のままでは距離を測りにくい。 点をまず直交座標に直そう。あとはただの 点間の距離の計算になる。
解答・解説
方針
それぞれ直交座標に直してから距離を計算するのが確実。→、→。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 極座標の 点の距離 — 確実なのは直交座標に翻訳してから測る道だ。
距離の公式で
極座標のままでは引き算ができない( どうし・ どうしを引いても距離にならない)ので、まず翻訳 — が安全策である。
① 直交座標に直す。 、 で
② 距離を計算する。
まとめ:極座標の 点間の距離は、いったん直交座標 に直してから で出すのが確実。 は原点から距離 で 離れているので、直角二等辺三角形の斜辺 とも読める。
発展 — 一歩先へ。 極座標の距離公式 は、複素数の (極形式)とまったく同じ式 — 極座標平面と複素数平面が同じ幾何を扱っている証拠だ。ベクトルの も同族で、余弦定理は つの単元(三角比・ベクトル・複素数/極座標)を貫く 本の背骨である。
数Cの曲線の単元はここで一巡 — 直交座標・媒介変数・極座標という、 つの言語で同じ平面の図形を語ってきた。問題ごとに「どの言語なら短く書けるか」を選ぶ目が、この単元で得た最大の道具である。
別解
直交座標を経由せず、三角形を描いて余弦定理で測る道もある — こちらは極座標の意味に忠実だ。
点と極 で三角形 を作る。極座標の情報がそのまま三角形の部品になる:
- ( の )
- ( の )
- はさむ角 (偏角の差)
余弦定理で
今回は挟角が直角なので、実は三平方の定理(等辺 の直角二等辺三角形の斜辺)だけで済む。
一般形 は「極座標の距離公式」— 中身は余弦定理そのものだ。極座標は「原点からの距離と角」の言葉なので、原点を頂点とする三角形を描くのが最も自然な作図 — 数Iの余弦定理が、数Cの最後で現役復帰する。
ポイント
- 極 → 直交に直してから距離を出す。
- 余弦定理 でも可。
よくある間違い
- 極座標の差 を距離の材料と誤解する(座標の引き算は直交座標で)
- を直交座標の点 と読み違える(第 成分は角)
- 余弦定理の挟角を偏角そのもの( と の一方)にする(使うのは差)