数学C / 平面上の曲線
2次曲線の分類
問題
次の曲線は、放物線・楕円・双曲線のどれか。 (1) (2) (3)
ヒントを見る
と の係数の符号の組み合わせに注目しよう。両方プラス・プラスとマイナスの混在・片方が 次だけ、の パターンで曲線の種類が分かれる。
解答・解説
方針
の符号を見る。両方 で和 は楕円、 と の差 は双曲線、片方だけ 次(もう片方 次)は放物線。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 次曲線の見分けは、 と の係数の符号を見るだけでよい。
- 両方プラスで和の形()— 楕円(分母が等しければ円)
- プラスとマイナスの差の形 — 双曲線
- 片方だけが 次(もう片方は 次)— 放物線
(1) は和 → 楕円、(2) は差 → 双曲線、(3) は が 次・ が 次 → 放物線。「 乗の顔ぶれ」で三択が決まる。
(1) : も も係数が正で和 。→ 楕円( 側の分母が大きいので縦長)。
(2) : が 、 が の差。→ 双曲線。
(3) : は 次だが は 次(片方だけ 次)。→ 放物線。
まとめ: 次曲線の見分けは「 と の符号」。両方同符号(和)なら楕円、異符号(差)なら双曲線、どちらか一方しか 乗がないなら放物線。まず項を見て、符号で仲間分けするのが速い。
発展 — 一歩先へ。 離心率 でも 種は一列に並ぶ: (円)、(楕円)、(放物線)、(双曲線)— 切り角の連続変化が、 つの数の大小に翻訳される。彗星の軌道が「楕円(回帰する)か双曲線(二度と戻らない)か」は、この が を超えるかどうかの判定である。
項を含む一般の 次式 でも、判別式 の符号で同じ三択が決まる(負=楕円系、=放物線系、正=双曲線系)— 次方程式の判別式と同じ形が、曲線の分類にも現れる。
(1) 楕円 (2) 双曲線 (3) 放物線
別解
種の曲線がなぜ「ひとまとめに」学ばれるのか — 円錐の切り口という共通の出自を知ると、分類の意味が変わる。
上下 つの円錐(砂時計の形)を平面で切る。切る角度によって
- 浅く切る(底面に近い角度): 切り口は閉じて 楕円(真横なら円)
- 円錐の斜面(母線)とちょうど平行に切る: 閉じ切らず開いた 放物線
- さらに深く切る(上下両方の円錐に当たる): 枝の 双曲線
種は別々の生き物ではなく、同じ円錐の切り方の連続変化 — だから「円錐曲線」と総称される。放物線は楕円と双曲線の「境目の一瞬」に現れる曲線だ。
式の側の分類(係数の符号)は、この切り角の違いの代数的な影にすぎない。懐中電灯の光の輪を壁に当てて傾けていくと、円 → 楕円 → 放物線 → 双曲線と実演できる — 分類の丸暗記が、 つの絵になる。
ポイント
- 同符号の和 → 楕円。
- 異符号の差 → 双曲線、片方だけ 次 → 放物線。
よくある間違い
- (2) を「係数が同じだから円の親戚」と誤読する(符号が逆なら双曲線)
- (3) を「 があるから楕円か双曲線」とする( が 次なら放物線)
- 分母の大小(楕円の縦長・横長)まで分類に持ち込み混乱する(三択は符号だけで決まる)