数学C / 平面上の曲線
極方程式(円になる)
問題
極方程式 を直交座標の方程式に直し、どのような図形か答えよ。
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や に直すには、 や のかたまりが必要。今の式にはまだ無い。両辺に何を掛ければ、そのかたまりが現れるだろう。
解答・解説
方針
両辺に をかけて 。、 を使う。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 極 → 直交の翻訳辞書は 語 — 、、。
のままでは辞書の語がない。両辺に を掛けて辞書の形を作る。
平方完成して — 中心 、半径 の円(原点を通る)だ。「 を掛けて と を作る」が、この型の決め手である。
① 両辺に をかける。 そのままでは を使えないので、 をかけて形を作る。
② 直交座標に直す。 、 を代入。
③ 平方完成する。
中心 、半径 の円。
まとめ: のように が を含むときは、両辺に をかけて ・ の形を作ると直交座標に直せる。結果は原点を通る円。極方程式では円がとても簡単な式で書けることがある。
発展 — 一歩先へ。 両辺に を掛ける操作は (原点)を解に追加し得るので、厳密には注意が要る。今回は で となり原点はもともと曲線上 — 追加の実害はない。極座標の変形では「原点の扱い」が唯一のデリケートな箇所である。
の親戚たち — ( 軸上に立つ円)、(カージオイド)、(放物線!)— 極座標は「原点(焦点)から測る」座標なので、円錐曲線や渦巻きが驚くほど短い式になる。惑星軌道の計算で極座標が使われる理由である。
(中心 、半径 の円)
別解
という式がなぜ円になるのか — 円の中の直角三角形で種明かしできる。
答えの円を先に描く: 原点 を通り、 を直径の反対端とする円(中心 ・半径 )。円周上の点 をとると、()は直径だから
直径に対する円周角は直角(タレスの定理)— 。
直角三角形 で、斜辺 、 の角が (偏角)なら、隣辺は
— 極座標の がまさにこれ。つまり は「直径 の円をタレスの定理で読んだ式」だった。
が から まで動くと は円を一周する( で最遠点 、 で原点へ)。中学の円周角の定理が、極方程式の顔をして再登場している — 一族(原点を通る円)は、すべてこの三角形の絵で読める。
ポイント
- 両辺に をかけて 、 を作る。
- は原点を通る円。
よくある間違い
- を代入して分数のまま迷走する(先に を掛けて整式にする)
- の平方完成で 等、半径を誤る
- 中心を (直径の端)と混同する(中心は 、 は円周上)