数学C / 平面上の曲線
媒介変数表示から直交座標へ(放物線)
問題
媒介変数 を用いて 、 と表される曲線を、、 の方程式で表せ。
ヒントを見る
つの式のうち、 について解きやすいのはどちら? そちらで を消せば、それだけで直交座標の式になる。
解答・解説
方針
から 。これを に代入して を消す。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 媒介変数表示から の方程式へ — 仕事は の消去だ。
を について解くと 。これを に代入して
頂点 の放物線。 が全実数を動くとき も全実数を動くので、放物線の全体が軌跡になる(範囲の欠けなし)— 消去した後に変数の動く範囲を一言確認するのが作法である。
① を で表す。 より 。
② に代入する。
これは頂点 の放物線。
まとめ:三角関数でない媒介変数は、 を作って代入するのが基本。 のときだけ を使う。ここは を に入れて 、平行移動した放物線になる。
発展 — 一歩先へ。 が消去できるのは今回のような易しい形だけで、サイクロイド(、)のように消去不可能な曲線こそ媒介変数表示の主戦場だ。「消せないから媒介変数のまま扱う」— 接線(dy/dx を dy/dt ÷ dx/dt で)や面積も、 のまま計算する技術が数IIIで待っている。
範囲の欠けの実例もひとつ: は消去すると だが、 は しか動かない — 軌跡は放物線の一部分。消去した式は「候補の曲線」であり、範囲の検分をして初めて「軌跡」になる。
別解
消去の前に、数表で点を打って曲線の正体を先に見てしまう手がある。
に小さい値を順に入れる。
- :
- :
- :
- :
打った 点を眺めると、 を底にした放物線の形 — と予想でき、 点すべてが乗ることも代入で確かめられる。あとは消去計算(本解)で裏付ければよい。
媒介変数の意味も添えたい。 を時刻と読むと、 は「点の運動のスケジュール」— 方向へ等速、 方向へ加速しながら動く点の軌跡が、この放物線だ。 の消去は「時刻の情報を捨てて、通り道だけを残す」操作である。
逆は一意でない — 同じ放物線に など別のスケジュールも張り付けられる(ただしこれは右半分しか動かない)。「軌跡は同じでも動き方は無数」— 媒介変数表示の自由さと、範囲の確認が要る理由が、ここでつながる。
ポイント
- を作って代入。
- を消すと直交座標の式になる。
よくある間違い
- 代入の向きを誤り から を の式に入れて複雑化する( 次の式から解く)
- の符号を誤って とする
- 消去後に の動く範囲の確認を忘れる(今回は全実数だが、 型では欠ける)