数学C / 平面上の曲線

平行移動した放物線

★★ 標準放物線平行移動

問題

放物線 の頂点と焦点を求めよ。

ヒントを見る

のカタマリは「平行移動」のサイン。もとになった曲線と、ずらした量を先に確定させよう。頂点も焦点も、もとの曲線のものを同じだけずらせばいい。

解答・解説

方針

(、焦点 )を 方向に 方向に 平行移動した形。頂点も焦点も同じだけずらす。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 — 基本形 に置き換えた形。つまり基本の放物線を 方向に 方向に 平行移動したものだ。

基本形 ()の頂点は原点、焦点は

平行移動では、頂点も焦点も同じだけずれる。頂点 、焦点 。「部品(頂点・焦点・準線)ごと引っ越す」のが平行移動の読み方である。

重要 平行移動したもの。頂点・焦点も同じだけずらす

① もとの放物線を見る。 は、()。 なので

② もとの頂点・焦点。 の頂点は 、焦点は

③ 平行移動して戻す。 を加える。

xyO頂点(2,1)焦点(3,1)
(y-1)²=4(x-2)。頂点(2,1)、焦点(3,1)

まとめ: は基本形 だけずらした形。頂点・焦点・準線もまるごと同じだけ平行移動すればよい。カッコの中の符号(引く)に注意( なら右へ )。

発展 — 一歩先へ。 数Iの 次関数 の頂点の読みと、今回の の読みは同じ「平行移動の文法」だ。違いは向き(横に開く)と、焦点・準線という新しい部品が増えたことだけ — 放物線は数Iからの持ち上がりで学べる、 次曲線の入り口である。

焦点の実用的意味も添えたい。放物線の内側に焦点から光を放つと、反射光はすべて軸に平行に飛ぶ(逆も然り)— パラボラアンテナ・懐中電灯の反射鏡は、この 点の位置がすべて。「焦点を求めよ」は工学の設計図の計算でもある。

頂点 、焦点

別解

出した答えを、放物線の定義に戻して検分してみよう — 焦点だけでなく準線まで見える。

放物線は「焦点と準線から等距離の点の集まり」。基本形 の準線 も一緒に引っ越して、この放物線の準線は だ。

検分 (頂点): 頂点は焦点と準線のちょうど中間にいるはず。焦点 と準線 の中間は — 頂点 と一致 ✓。

検分 (曲線上の点): たとえば のとき から — 点 。焦点までの距離は 、準線 までの距離も — 等距離 ✓。

「頂点は焦点と準線の中点」「 は頂点から焦点までの距離」— この位置関係を体に入れておくと、平行移動した式でも部品の配置が絵で描け、焦点の座標のずらし忘れ・ずらし過ぎに自分で気づける。

ポイント

  • 平行移動。
  • 頂点・焦点も同じだけずらす。

よくある間違い

  • 焦点を基本形のまま と答え、平行移動分をずらし忘れる
  • から とする()
  • 型(横向き)と 型(縦向き)の開く向きを混同する