数学C / 平面上の曲線
双曲線の接線と漸近線が作る三角形(面積が一定)
問題
双曲線 上の点における接線と、 本の漸近線とで囲まれる三角形の面積は、接点によらず一定であることを示し、その値を求めよ。
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接点 の接線と漸近線 、 の交点を出す。原点と2交点で三角形。面積の式に接点の関係式 を代入。
解答・解説
方針
接点 での接線 と2漸近線の交点を求め、原点との三角形の面積を計算。 を使うと になる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 接点 での接線 と、 本の漸近線 の交点を求める。
その 交点と原点で三角形ができる。面積を計算すると、途中で双曲線の式 が効いて、接点 の情報が消える。
残るのは 。接点をどこにとっても三角形の面積は で一定、という美しい性質だ。
① 交点を求める。 接線 に を代入すると 、これを解いて交点 。 で交点 。整理すると
② 三角形の面積。 原点 、、 の三角形の面積は 。計算すると ③ 接点の条件を代入。 分母 。よって 接点 によらず一定で、値は 。
まとめ 接線と 漸近線の交点で三角形を作り、面積の式に接点の条件 を代入すると が消えて 。接点によらず一定。曲線(双曲線)と幾何(面積)の融合。
発展 — 一歩先へ。 面積が一定 なのは、双曲線を漸近線方向の座標で見ると反比例 一定になるから。反比例 の接線が両軸と作る三角形の面積が常に (一定)なのと同じ現象だ。座標軸を漸近線にとりかえると、双曲線の性質が反比例の性質に翻訳される — 斜交座標の威力である。
接点 での接線と漸近線 の交点を求めると、三角形の面積は (接点によらず一定)。
別解
別解 — 「接点は 交点の中点」を先に示す(得意な人向けの視点)。 三角形の面積が一定なことを、接点の位置から捉える。
接線と 漸近線の交点を とすると、じつは接点 はちょうど線分 の中点になる(双曲線の接線の性質)。
すると三角形 の面積は、。 と計算していくと、漸近線の傾き と双曲線の式 が効いて、面積は 。
中点性を使うと、 交点を対称にとれるので計算が楽になる。「接線が漸近線に挟まれた部分の中点が接点」という事実は、双曲線を漸近線を軸とする座標(反比例 一定)に直すと、 の接線の中点性そのもの。反比例のグラフ の接線が軸と作る三角形の面積が一定()なのと同じ現象だ。
ポイント
- 接線 と漸近線 の交点を出す。
- 面積の分母に (接点の条件)。
- 面積は接点によらず 。
よくある間違い
- 接線の式 を誤る(接点の座標が分子)。
- 漸近線 との交点計算で符号を取り違える。
- 面積計算の途中で双曲線の式 を使わず、 が消えない。