数学C / 平面上の曲線

楕円の直交する2接線の交点の軌跡(準円)

実戦編平面上の曲線接線軌跡解と係数単元横断

問題

楕円 に、互いに直交する 本の接線を引く。その交点の軌跡を求めよ。

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を通る傾き の直線 が楕円に接する条件は の2次方程式。その2解が2接線の傾き。直交 傾きの積 。解と係数で。

解答・解説

方針

を通る傾き の直線が楕円に接する条件( の2次方程式)を立て、2解(2接線の傾き)の積が になる条件を解と係数で書く。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 交点 から楕円に接線を引く。この点を通る傾き の直線が楕円に接する条件を、 の方程式にする。

直線 が接する条件は判別式 で、整理すると の2次方程式 。この 解が 本の接線の傾きだ。

接線が直交する条件は、傾きの積が 。解と係数の関係で積 とおくと 、すなわち円になる。

公式直線 が楕円 に接する条件

① 接する条件を の2次に。 を通る直線 。接する条件 を代入して ② 傾きの積 この の2次方程式の 解が 接線の傾き 。解と係数の関係から 直交条件 より

xyOP
楕円 x²/9+y²/4=1 と準円 x²+y²=13(破線)。準円上の点 P から引いた2接線は直交する。

③ 軌跡。 よって交点 、すなわち原点中心・半径 の円(準円)上にある。

まとめ 点を通る接線の傾きは の2次方程式の解。直交(傾きの積 )を解と係数で書くと 、直交2接線の交点は円を描く。曲線(接線)・軌跡・解と係数の融合。

発展 — 一歩先へ。 直交 接線の交点の軌跡(準円/director circle)は、楕円では 、放物線では準線、双曲線()では 種の円錐曲線で「直交接線の交点」がそれぞれ美しい軌跡を描く。 の楕円(円)なら準円は半径 の同心円だ。

交点 を通る接線の傾き の解。 傾きの積 (直交)から 、すなわち円。

別解

別解 — 円 円の「準円」を極端な場合で検算する(苦手な人にも見通しのよいルート)。 答え (準円)が正しいか、特別な点で確かめる。

軸上の点 から楕円に 接線を引くと、対称性から 接線は 軸について対称。この 本が直交するには、それぞれが 軸と をなせばよい。

楕円 の傾き の接線は ()。この直線が 軸を切るのは 。つまり点 から傾き の直交する 接線が引ける。

準円上の代表点で「直交 接線」が実現することが確かめられた。(円)なら準円は半径 の同心円 — 円に外接する正方形の頂点の軌跡、という直感とも合う。

ポイント

  • から引く接線の傾きは の2次方程式の解。
  • 直交条件は傾きの積
  • 解と係数で (準円)。

よくある間違い

  • を通る接線の条件を、 次方程式に整理できない(判別式 から立てる)。
  • 傾きの積を解と係数で とするところ、符号や分母分子を誤る。
  • 直交条件を「傾きの積 」とする(垂直は積 )。