数学C / 平面上の曲線

サイクロイドの1つの山の弧長(媒介変数と積分)

実戦編平面上の曲線媒介変数曲線の長さ半角単元横断

問題

サイクロイド ()の つの山(この範囲)の長さを求めよ。

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。半角 で根号を外す。

解答・解説

方針

曲線の長さ を計算。(半角)で根号が外れる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 媒介変数で与えられた曲線の長さは、 で計算する。

を代入すると、根号の中は

ここで半角 を使うと根号が外れて、被積分関数が だから、そのまま積分できる。

公式曲線の長さ 。半角

① 速さを計算。 ② 半角で根号を外す。 だから、

xyO長さ = 8a
サイクロイドの1つの山(0≤t≤2π)。半径 a の円が転がる軌跡で、この山の長さは 8a。

③ 積分する。

まとめ 曲線の長さは速さ の積分。半角 で根号が外れ、 山の長さは (半径 倍)。媒介変数・積分・三角の融合。

発展 — 一歩先へ。 サイクロイドは「最速降下曲線」(重力だけで玉が最短時間で滑り降りる曲線)であり、「等時曲線」(どこから放しても同じ時間で最下点に着く)でもある。 世紀にベルヌーイ兄弟やホイヘンスが競って研究した名曲線。弧長 の簡潔さは、その豊かな性質の一端にすぎない。

別解

別解 — 半径 の円が転がる「速さ」で捉える(得意な人向けの視点)。 サイクロイドは、半径 の円が直線上を転がるとき、円周上の 点が描く軌跡。弧長は、その点が動いた道のりだ。

転がる円の中心は一定の速さ (角速度 )で進む。円周上の点は、中心のまわりを回りながら進むので、速さが場所によって変わる。いちばん下(接地点)では瞬間的に静止し()、いちばん上では中心の 倍の速さ。

その速さがちょうど 山()で積分すると

「山の弧長 は、転がる円の直径 のちょうど 倍」。接地点で点が瞬間停止することが、 になる理由で、この速度の変化が弧長の計算に現れる。

ポイント

  • 曲線の長さは
  • (半角)で根号が外れる。

よくある間違い

  • を半角 に直さず、根号が外れない。
  • の絶対値を外す範囲()を確認しない。
  • 原始関数 の係数( の微分 ぶん)を誤る。