数学C / 平面上の曲線

楕円の方程式を焦点と長軸から決める

★★★★ 難関楕円焦点長軸

問題

焦点が で、長軸の長さが である楕円の方程式を求めよ。

ヒントを見る

長軸 から 。焦点 から 。楕円は に代入。

解答・解説

方針

長軸の長さ より 。焦点が 。楕円では を求めて に入れる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 楕円は の形で、 が分かれば決まる。

長軸の長さ から 、焦点の位置 から が分かる。

楕円の関係式 が出る。

順に と埋めていく。焦点が 軸上なので横長の楕円、と見通す。

公式楕円 ()の焦点は 。長軸の長さは

を求める。 長軸の長さ より

を求める。 焦点 より

③ 方程式。

xyO焦点
焦点(±3,0)、長軸10の楕円 x²/25+y²/16=1(a=5,b=4)

まとめ:楕円は「(長軸の半分)、(焦点)、」で決まる。。焦点が 軸上だから の下(横長)。 の関係(円との違い)がカギ。

発展 — 一歩先へ。 関係式 には、きれいな図形の意味がある。短軸の端 から 焦点までの距離は、対称性からどちらも等しい。距離の和が だから、それぞれ

すると、焦点 ・原点・短軸端 が作る直角三角形で、斜辺 、他の 辺が 。三平方の定理から 、すなわち 。ピタゴラスの定理そのものだ。

双曲線では と、 の役割が入れかわる。楕円は「 が最長」、双曲線は「 が最長」。この違いが、 曲線の形の違いを生む。

別解

別解 — 短軸の端から焦点までの距離で を出す(得意な人向けの視点)。 を公式として覚えていなくても、楕円の定義から を導ける。

長軸から 、焦点から はすぐ分かる。短軸の端の点 に注目する。

楕円の定義は「 焦点からの距離の和が 」。点 は左右の焦点から等距離なので、片方までの距離はその半分の 。焦点 までの距離は だから

よって

に代入する本解と同じ。じつはこの計算が、 という公式の導出そのもの。短軸端・焦点・原点の直角三角形で、斜辺 、脚 の三平方になっている。

ポイント

よくある間違い

  • (双曲線)と取り違える。
  • 長軸の長さ としてしまう。
  • 焦点が 軸上なのに、 の下に置く(縦長にしてしまう)。