数学C / 平面上の曲線
楕円上の点と焦点距離
問題
楕円 上の点 から一方の焦点 までの距離が であるとき、もう一方の焦点 までの距離 を求めよ。
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P の座標を求めにいくと泥沼。楕円の定義に戻れば、ほとんど計算せずに終わる。
解答・解説
方針
楕円では (一定)。 なので和は 。 から を引き算で出す。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 の座標を求めにいくと計算が重い。
楕円には「 焦点からの距離の和が一定」という定義がある。和は 。 より だから、。
が分かっているので、あとは引き算。、と見通す。
① 距離の和を出す。 より 。楕円上の点では
② 引き算する。 だから
まとめ:楕円の「 焦点からの距離の和は一定()」を使えば、片方の距離からもう片方が即座に出る。 なら 。座標を求める必要はなく、定義だけで解ける典型だ。
発展 — 一歩先へ。 じつは楕円上の点から焦点までの距離は、 座標の 次式で書ける。 を離心率として、、。和が になるのは、この 式を足すと が消えるからだ。
この楕円は 、 で 。焦点距離は について と直線的に変わり、いちばん近い頂点で 、いちばん遠い頂点で 。
だから焦点距離は から までの値をとる。 はこの範囲に収まる正しい値。離心率 が大きい(楕円がつぶれている)ほど、 と の開きが大きくなる。
別解
別解 — の座標を求めて直接測る(得意な人向けの確かめ)。 定義に頼らず、 を実際に求めて距離を計算しても が出る。
焦点は で、、。 は楕円上だから 。 より
を代入して整理すると 、すなわち 。解くと または 。楕円上では だから 。
このとき 。 までの距離は
定義で引き算する本解と同じ。座標を出して直接測っても、 がちゃんと成り立つ。定義の近道が、この計算に裏づけられている。
ポイント
- 。
- 片方が分かれば引き算で他方が出る。
よくある間違い
- を や と取り違え、和を や にしてしまう。
- 定義を使わず の座標を求めにいき、根号 つの距離計算で行き詰まる。
- 長軸の半分 と焦点までの を混同し、(焦点の 座標)として を誤る。