数学C / 平面上の曲線
サイクロイド
問題
サイクロイド 、()について、 が最大になるときの の値と、そのときの点の座標を求めよ。
ヒントを見る
最高点だけが問われている。 の式の中で動く部分は だけ — それが最も効く瞬間の はどこか。
解答・解説
方針
が最大になるのは が最小()のとき。 で は 。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 高さ の中で動くのは だけ。
が最大になるのは が最小、つまり のとき。 でそれは 。
媒介変数で表された の最大は、 を の関数とみて素直に考えればよい、と見通す。
① を で見る。 。これが最大 ⇔ が最小。
② の最小。 で の最小は 、それは のとき。
③ 座標を出す。 のとき
よって最高点は 。
まとめ:サイクロイドは、半径 の円がすべらず転がるとき、円周上の 点が描く曲線。高さ は (円が半回転)で最大 (直径)になる。媒介変数の最大最小は、その変数の関数として素直に考えればよい。
発展 — 一歩先へ。 サイクロイドの と では、 で曲線がとがる(尖点)。ここでは速度 が両方 になり、点は一瞬止まる。転がる円が地面に触れる瞬間だ。
最高点 では逆に、点は最も速く動く。速さは で、 で最大 、 で 。上で速く、下で止まる。この速さの変化がサイクロイドらしさを生む。
サイクロイドは、坂を転がり落ちる時間が最短になる曲線(最速降下線)、どこから離してもふもとに着く時間が同じ曲線(等時曲線)としても知られる。転がる円が描く 本の曲線に、これだけの性質が詰まっている。
のとき、点
別解
別解 — 微分して最大を探す(得意な人向けの視点)。 を の関数とみて、増減から最大を出す。
を で微分すると 。 で となるのは 。
この 点で の値を比べる。
最大は の 。このとき で、最高点は 。
の最小に注目する本解と同じ答え。 を探すのと、 の候補から選ぶのは、同じ増減を別の入口から見ている。
ポイント
- の最大は 。
- サイクロイドの最高点は直径 。
よくある間違い
- を最大にしようとして を最大 にしてしまい、最小の高さ を答える。
- に気を取られ、 を最大化するなど問われていない量の増減を調べて迷走する。
- での座標を出すとき 、 の符号を取り違え、点を などとする。