数学C / 平面上の曲線
双曲線と漸近線ではさむ
問題
双曲線 について、第 象限にある点が を大きくしていくとき、限りなく近づく直線の方程式を求めよ。
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漸近線は 本ある。第 象限に伸びていくのはどちらか — 傾きの符号で選べるか。
解答・解説
方針
双曲線が遠くで近づく直線が漸近線。 の漸近線は 。第 象限では正の傾きのほう。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 双曲線が遠方で近づく直線が漸近線。第 象限で を大きくすると近づくのは、傾きが正の漸近線だ。
漸近線は の 本。、 だから 。
このうち に伸びるのは傾き正のほう。だから を選ぶ、と見通す。
① 漸近線を求める。 、 より漸近線は 。
② なぜ近づくかを確認する。 が大きいとき、 の右辺の は に比べて無視でき、、すなわち 。
③ 第 象限のほうを選ぶ。 に伸びるのは傾き正。
まとめ:双曲線は遠くへ行くほど漸近線に貼りつく。第 象限( とも正)へ伸びる枝は、傾きが正の漸近線 に近づく。右辺の が「効かなくなる」ことが、近づく理由だ。
発展 — 一歩先へ。 漸近線の傾き は、双曲線の「開き方」を決める。 が大きいほど枝は急に立ち上がる。
とくに のときは漸近線が となり、 本が直交する。これを直角双曲線(等軸双曲線)という。
直角双曲線を 回すと、中学以来おなじみの反比例 の形になる。反比例のグラフも、じつは漸近線が座標軸に直交した双曲線だったわけだ。
別解
別解 — を で表して遠方の様子を調べる(得意な人向けの視点)。 「近づく」を式で確かめるため、第 象限の枝を について解く。
より、()。
これを と比べる。差を有理化すると
で分母が限りなく大きくなるから、この差は に近づく(しかも負なので、枝は漸近線のわずかに下から迫る)。
よって第 象限の枝は に限りなく近づく。公式で漸近線を出す本解と同じ答え。式で見ると「近づく」ようすと、下側から迫ることまで分かる。
ポイント
- 漸近線 。
- 遠方で が無視でき 。
よくある間違い
- 漸近線の傾きを でなく と上下逆にし、 としてしまう。
- 第 象限なのに負の傾き を選ぶ、あるいは 本とも答えて 本に絞れない。
- 焦点や頂点を問われていると思い込み、漸近線でなく や の計算を始めて回り道する。