数学C / 空間ベクトル

球面と平面の交わりの円

最難関編球面点と平面の距離

問題

球面 と平面 が交わってできる円の中心の座標と半径を求めよ。

ヒントを見る

球と平面が交わる様子を、球の中心を通る断面で描いてみる — 中心から平面への距離、球の半径、交円の半径の3つが作る図形は何か。足の座標は「法線方向にどれだけ進むか」で書ける。

解答・解説

方針

交円の中心は「球の中心から平面へ下ろした垂線の足」、半径は三平方 √(R²−d²)。距離 d は点と平面の距離の公式、足は中心から法線方向に d だけ進んだ点として計算する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 球面と平面の交わりは円。その中心と半径は、球の中心 C から平面へ下ろした垂線がすべてを決める。

垂線の長さ は点と平面の距離の公式。交円の中心 F は「C から法線方向に だけ進んだ足」。半径は直角三角形の三平方で

計算は「距離 → 足 → 三平方」の3手で流れ作業になる。

公式点と平面の距離 。交円の半径 、中心 = 垂線の足

① 距離を測る。 中心 、平面 (法線 ):

だから、たしかに交わって円ができる。

② 半径(三平方)。

xyO543CF
球の中心を通り平面に垂直な断面。球は半径5の円、平面は直線(x=4 の位置)に見え、交円の半径3が三平方 5²=4²+3² で決まる

③ 中心(垂線の足)。 から法線の単位ベクトル の向きに 進む( なので の向き):

(検算: ✓ 平面上にある。)

まとめ: 球と平面の交円は「距離 → 三平方 → 足」の3手で機械的に決まる。断面の直角三角形(!)を思い浮かべられれば、公式を覚えていなくても現場で組み立てられる — 空間の問題を断面の平面図形に落とす、いつもの翻訳だ。

発展 — 一歩先へ。 を動かすと、 で円、 で1点(接する)、 で共有なし — 平面での「円と直線」の3態の、そのままの空間版だ。さらに2つの球面の交わりも、差をとると平面(根面)が現れて同じ議論に落ちる — 「球どうしの交円」まで、この1問の道具で届く。

中心 、半径

別解

直交分解で「なぜ円か」まで示す。 交わり上の点 P を、足 F を経由して分解する:

は平面の法線方向(長さ )、 は平面内 — 2つは垂直だから三平方で

つまり、交わり上のすべての点は F からちょうど の距離にある(逆に、平面内で F からこの距離の点はすべて球面上にある)。これが「交わりが F 中心・半径 円そのもの」であることの証明だ。

本解の「三平方で半径」は、この分解の計算部分。「中心はなぜ垂線の足か」「なぜ円になるのか」まで問われたときに、この直交分解が答案の背骨になる。

ポイント

  • (点と平面の距離)。
  • (断面の直角三角形 5, 4, 3)。

よくある間違い

  • 点と平面の距離で分母 を忘れる。
  • 足 F へ進む向き(法線の )を検分せず、平面の反対側の点を答える(F を平面の式に代入して検算)。
  • と逆に書く(交わる条件 の確認も兼ねて図を描く)。