数学C / 空間ベクトル
空間の直線のベクトル方程式
問題
点 を通り、方向ベクトルが である直線上の点 を、媒介変数 で表せ。また に対応する点を求めよ。
ヒントを見る
直線上の点は『通る点 + 方向ベクトル』。成分ごとに書けば媒介変数表示が完成する。
解答・解説
方針
直線のベクトル方程式 。成分で書き、 を代入する。空間でも平面と同じ形。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 直線のベクトル方程式は、空間でも平面と同じ形
「通る点 倍の方向」。成分で書けば
成分は方向に含まれないので のまま、 と が同じ速さで動く。 で 。
① ベクトル方程式を書く。
② を代入する。
まとめ:空間の直線も「通る点 + 方向ベクトルの実数倍」。平面と同じ形で、成分が つになるだけ。 を動かすと点が直線上を動く。 座標は で固定、 が とともに動く。
発展 — 一歩先へ。 次元の勘定(方程式 本 自由度 )は空間図形の分類表になる。方程式 本 空間全体、 本 平面(または球面などの曲面)、 本 直線(または曲線)、 本 点。「図形を式で書く」とは、自由度をいくつ、どう削るかの設計である。
直線の位置関係も空間では豊かになる — 交わる・平行に加えて「ねじれの位置」(交わらず平行でもない)が現れる。 と の連立が解を持つか、方向が平行か、の場合分けで判定する応用問題は、この媒介変数表示が主戦場だ。
、 で
別解
平面の直線は を消去すると 本の方程式になった。空間で同じことをすると、面白い事実が現れる。
から を消すと、残る条件は
方程式が 本出てくる — 本では足りない。
理由は次元の勘定だ。空間は 次元、方程式 本は自由度を つ減らす。 だけなら「 座標が の点全体」— これは平面(2 次元)だ。 も別の平面。直線( 次元)まで絞るには、 で 枚の平面の交わりとして表すしかない。
つまり空間の直線は「 枚の板の折り目」。 本の式で書ける平面の直線とは、ここが決定的に違う。ベクトル方程式 が空間で重宝されるのは、この「 本の連立」を 行で書き切れるからである。
ポイント
- 直線 (空間も同じ)。
- は通る点、 は方向。
よくある間違い
- 方向ベクトルに 成分があると誤読して も で動かす
- の代入で一部の成分だけ更新して 等とする
- 「空間の直線を 本の方程式で書こう」として詰まる(空間では平面 枚の連立)