数学C / 空間ベクトル

基本ベクトルによる分解

★★ 標準1次結合

問題

を、基本ベクトル 次結合で表せ。

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基本ベクトルの 次結合は、実は成分表示そのものの言い換え。成分がそのまま係数になる。

解答・解説

方針

基本ベクトルの 次結合の係数は、そのまま各成分になる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 基本ベクトル は各座標軸方向の「長さ の物差し」。任意のベクトルの 次結合への分解は

成分がそのまま係数になる で完了だ。

計算というより「成分表示の意味の確認」— 座標とは、基本ベクトルによる分解の係数の別名である。

公式(成分 = 基本ベクトルの係数)

基本ベクトルは 軸方向の単位ベクトル。 の各成分がそのまま係数になる。

2e₁3e₂4e₃(2,3,4)O
(2,3,4)=2e₁+3e₂+4e₃。x に2, y に3, z に4 進む

まとめ:空間の成分表示 は、 つの基本ベクトルの 次結合そのもの。係数 = 成分。ベクトルの成分の意味(各軸方向にどれだけ進むか)がよく分かる基本だ。

発展 — 一歩先へ。 基本ベクトルの真価は「取り替えられる」ことにある。 の代わりに、平行六面体の 辺のような斜めの 本(一次独立なら何でも)を物差しにしても、任意のベクトルはただ 通りに分解できる — そのときの係数を求めるのが「 次結合で表せ」型の応用問題で、連立方程式が登場する。

「空間は 本で張れる、 本目は必ず余分(先の 本で書ける)」— この「次元 」という言明の正確な意味が、基本ベクトルの分解の一意性である。線形代数の「基底」と「次元」の概念が、この単純な問題の中にすでに全部ある。

別解

この式を道順の住所として読むと、成分表示の意味が体に入る。

という行き先へは — 東( 方向)へ 歩、北()へ 歩、上()へ 歩。

は、この 段の階段をベクトルの足し算で書いたものだ。 の直方体の対角線をたどる絵を描くと、途中の角 を経由する折れ線が見える。

歩く順番は自由(ベクトルの和は交換可能 — 先に上へ 歩でも同じ角に着く)で、しかもこの歩数の組はただ 通り。もし なら、成分を比べて しかない(一次独立)。

「座標 東西・南北・上下の歩数」「一意 住所は つ」— どんな複雑な分解の問題も、この単純な絵の一般化である。

ポイント

  • 成分 = 基本ベクトルの係数。
  • は各軸方向の単位ベクトル。

よくある間違い

  • の対応する軸(どれが 方向か)を取り違える
  • 係数を求める計算(連立)を始めてしまう(基本ベクトルなら成分がそのまま係数)
  • 次結合の「結合」を積( 等)と誤解する(実数倍の和)