数学C / 空間ベクトル

空間で垂直なベクトル

★★ 標準垂直

問題

が垂直であることを確かめよ。また、 の両方に垂直なベクトルの つを求めよ。

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垂直の確認は内積で。『両方に垂直』は、内積 の条件が 本立つということ — 未知数 つに式 本なので、 つは自由に決めてよい。

解答・解説

方針

垂直は内積 で確認。両方に垂直なベクトル は、 の連立を解く(自由度 なので つ選ぶ)。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 前半は内積の確認 — で垂直。

後半の「両方に垂直なベクトル」は、未知の をおいて条件を式にする。

本に未知数 つ — 解は つに決まらず、向きが決まって長さが自由(自由度 )。どれか つ、たとえば と選んで連立を解けば が得られる。

重要。両方に垂直なベクトルは連立方程式で

① 垂直を確認する。

よって

② 両方に垂直なベクトル を求める。 と垂直: と垂直:

とおく。 から 。整数にするため 倍して

(確認:。)

xyzab
a·b=0 で a⊥b。両方に垂直な n=(−6,3,5) が第3の向き

まとめ:空間で「 ベクトルの両方に垂直」なベクトルは、 つの内積 の連立を解く。方向だけ決まればよいので、 文字( 等)を固定して残りを求める。これは外積の方向にあたる。

発展 — 一歩先へ。 「平行でない 本に垂直な方向は、空間ではただ つ(±の向きを除いて)」— この事実が、平面の法線ベクトルの存在を保証している。平面は 本のベクトルで張られ、その両方に垂直な 方向が平面の「顔の向き」だ。

平面( 次元)では 本に垂直な方向が つだったのに対し、空間では 本に垂直な方向は無数(平面をなす)で、 本に垂直でやっと つに絞れる — 「垂直の条件 つで自由度が 減る」という勘定は、次元が上がっても通用する見取り図である。

で垂直。両方に垂直なベクトルの例:

別解

「両方に垂直なベクトル」を一発で製造する公式 — 外積(クロス積)を紹介しよう。

見た目は複雑だが、規則は つ — 第 成分は「 を除いた 成分のたすき掛け」、以下 / と番号を巡回させるだけだ。

で計算すると

連立の答えと一致 — 検算すると とも とも内積 だ。

外積は高校の範囲外だが、「連立を解いた結果はいつもこの形になる」と知っておくと、答えの検算・平面の法線ベクトル探し・平行六面体の体積で強力な近道になる。平面のたすき掛け が、外積の第 成分として再登場していることにも注目したい。

ポイント

  • 垂直 = 内積
  • 両方に垂直 = つの内積 の連立( つ選ぶ)。

よくある間違い

  • 連立(式 本・未知数 つ)を「解けない」と思い込み手が止まる(1 変数を自由に選んでよい)
  • 「両方に垂直」の答えが 本に定まると誤解する(実数倍はすべて答え)
  • 内積の計算で負の成分の積()の符号を落とす