数学C / 空間ベクトル

4点を通る球の中心と半径(外接球)

実戦編空間ベクトル球面連立方程式外接球単元横断

問題

を通る球(外接球)の中心と半径を求めよ。

ヒントを見る

外接球の中心は 点から等距離。 の差をとると 乗が消えて 次式に。3つの等式で を決める。

解答・解説

方針

中心を とし、 などの等式を立てる。 乗の差をとると 次方程式になり、連立で中心が決まる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 外接球の中心 は、 点から等距離の点。 を式にする。

距離のままでは根号が邪魔なので、 乗して比べる。 の差をとると、 乗の項が消えて 次方程式になる。

本の等式を連立すると、中心 が出る。半径は

中心OABC
4点O,A(2,0,0),B(0,2,0),C(0,0,2)を通る外接球。中心(1,1,1)半径√3
重要等距離条件は「距離の 乗の差」をとると 乗の項が消えて 次式になる

① 等距離の式。 中心 とする。 より 、よって

② 残りの座標。 同様に から から 。よって中心

③ 半径。 (検算: で一致。)

まとめ 外接球の中心は 点から等距離。距離の 乗の差をとると 次式になり、連立で中心 、半径 。空間ベクトル(距離)と連立方程式の融合。

発展 — 一歩先へ。 点が立方体の頂点をなすと見抜けば、外接球は立方体の外接球。一般に、外接球の中心は「各辺の垂直二等分面」の交点で、 点(同一平面上にない)なら必ず1つに定まる。三角形の外心(垂直二等分線の交点)を、平面から空間へ持ち上げた概念である。

中心 点から等距離。 を距離の 乗で連立すると中心 、半径

別解

別解 — 立方体の対角線として一目で出す(得意な人向けの高い視点)。 は、 の立方体の つの頂点(原点と、そこから各軸に 進んだ点)。

この立方体の中心は 。立方体の中心は 頂点すべてから等距離だから、当然その中の からも等距離 — これが外接球の中心だ。

半径は、中心から頂点までの距離 立方体の対角線の半分。対角線は だから、半径は

距離の2乗を連立する(本解)代わりに、「 点を立方体の頂点とみて、中心は対角線の中点」と読むと、中心 も半径 も暗算で出る。点の配置に隠れた対称な図形(ここでは立方体)を見抜くと計算が消える。

ポイント

  • 外接球の中心は 点から等距離。
  • 距離の 乗の差で 次方程式になる。
  • 中心 、半径

よくある間違い

  • 中心を求めるのに距離のまま連立し、根号が残って解けなくなる( 乗して差をとると 次)。
  • の展開で 乗の項が消えることを使わず、計算を重くする。
  • 半径を中心から原点までの距離で出すのを忘れ、中心 だけで止める()。