数学C / 空間ベクトル

方向余弦の関係(ベクトルと三角比)

実戦編空間ベクトル三角比単位ベクトル方向余弦単元横断

問題

空間の直線が 軸、 軸、 軸の正の向きとなす角をそれぞれ とする。 を示せ。

また、 のとき を求めよ。

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方向の単位ベクトルの成分は、各座標軸となす角の余弦( 成分 等)。単位ベクトルの大きさが であることを成分で書くと?

解答・解説

方針

直線の方向の単位ベクトル を考えると、各軸となす角の余弦は成分そのもの()。 から関係式が出る。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 方向余弦 の正体を見抜くのがカギ。直線の方向の単位ベクトル を考える。

軸となす角の余弦は、 の内積 。同様に 。つまり方向余弦は単位ベクトルの成分そのものだ。

より 、すなわち なら が決まる。

xyze
方向の単位ベクトル e=(cosα,cosβ,cosγ)。cos²α+cos²β+cos²γ=1
公式単位ベクトル と軸の単位ベクトルの内積 その軸の成分。

① 方向余弦は成分。 直線の向きの単位ベクトルを ()とする。 軸の正の向き とのなす角 同様に

② 大きさ から関係式。 の場合。 だから 。角 から でとるので または

まとめ 方向の単位ベクトルの成分がそのまま方向余弦。 の正体。 なら (または )。ベクトルと三角比の融合。

発展 — 一歩先へ。 は、単位ベクトルを 軸に分解したときの“エネルギー保存”の形。物理では、偏光や運動量を直交する 方向に分けたとき、各成分の2乗和がもとの大きさの2乗になる(ピタゴラスの定理の一般化)として頻出する。方向余弦は、向きを軸ごとの割合で表す標準的な道具だ。

直線の方向の単位ベクトルの成分がちょうど 。大きさ から

別解

別解 — 座標軸への正射影の長さで捉える(苦手な人にも見通しのよいルート)。 単位ベクトル を、 つの座標軸方向に分解する。 軸への正射影の長さは 、同様に 軸へは

を成分で書けば 。三平方の定理(3次元版)で、ベクトルの長さの2乗は成分の2乗の和だから

これは「直方体の対角線の2乗 高さ」を、対角線を単位長にして読んだものと同じ。

なら で、 または 。内積(本解)を使わず、「 方向への影の長さの2乗が足して 」という三平方の定理でそのまま出る。

ポイント

  • 方向の単位ベクトルの成分 各軸の方向余弦。
  • から
  • (または )。

よくある間違い

  • 方向余弦 が単位ベクトルの成分 に等しいこと(なす角の余弦 軸との内積)を使わない。
  • 単位ベクトルにし忘れ(大きさ でないと の和が にならない)。
  • だけ答え、(方向が逆)を落とす。