数学C / 空間ベクトル
正四面体の中央断面が正方形(ベクトルで示す)
問題
正四面体 の 辺 の中点を、この順に結んでできる四角形は正方形であることを示せ。
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中点を結ぶ辺は、対角線 や の半分に平行(中点連結)。正四面体では対辺 と は長さが等しく、しかも直交する。すると4中点の四角形は?
解答・解説
方針
中点を結ぶ4辺のベクトルを、中点連結定理で で表す。長さが等しいこと・隣り合う辺が垂直なことを、正四面体の対辺の性質(等長・直交)で示す。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 中点を結ぶ四角形の各辺は、中点連結定理で三角形の1辺の半分に平行になる。
の中点を結ぶ辺は の中点連結で に平行。次の辺は に平行。つまり四角形の辺は、四面体の対辺 の向きで交互に決まる。
正四面体では対辺どうしが「等しい長さ」かつ「直交」。だから四角形は 辺が等長で隣り合う辺が直角、すなわち正方形。
① 中点連結で辺を表す。 を の中点とする。三角形 で 、三角形 で 。同様に 。よって は平行四辺形。
② 4辺が等長。 正四面体は全辺が等長。対角線 と は「向かい合う辺」で、ともに正四面体の辺だから 。ゆえに 。 辺すべて等長。
③ 隣接辺が直交。 正四面体の対辺は直交する()。 だから隣り合う辺は直交。
まとめ 中点連結で 辺を対角線 の半分に翻訳。正四面体の対辺は等長・直交だから、 中点の四角形は正方形。ベクトル(中点連結・内積)と幾何の融合。
発展 — 一歩先へ。 正四面体の 辺の中点は、 組の対辺の中点が正八面体の 頂点をなす。本問の正方形は、その正八面体の“赤道”の断面。正四面体に内接する正八面体、という美しい入れ子構造が、中点をとる操作から自然に現れる。
中点連結から各辺は または に平行。(等辺)かつ (正四面体の対辺は直交)なので、4辺が等長で隣接辺が直交=正方形。
別解
別解 — 具体座標で成分計算する(計算で確かめたい人向け)。 正四面体を座標に置く。立方体 の交互の頂点 、、、 をとると、 辺すべてが長さ の正四面体になる。
辺 の中点は
すべて の平面上(つまり中点四角形は平面図形)。辺ベクトルは 、 で、長さはともに 、内積は で直交。
辺とも長さ 、隣り合う辺が直交 — 正方形だ。中点連結定理(本解)で抽象的に示す代わりに、座標を置くと「中点四角形が実は正方形」が数値で目に見える。
ポイント
- 中点連結で各辺は か 。
- 正四面体の対辺 は等長。
- 対辺は直交 → 隣接辺が直交、あわせて正方形。
よくある間違い
- 中点連結で各辺が 、 に平行になることを使わない。
- 正四面体の対辺が「直交」かつ「等長」であることを示さず、正方形の根拠が不足する。
- 「ひし形」(4辺等長)で止め、隣り合う辺の直交(正方形)まで詰めない。