数学C / 空間ベクトル

ねじれの位置にある2直線の最短距離(外積)

実戦編空間ベクトル外積最短距離最適化単元横断

問題

空間の 直線 ( は実数)の最短距離を求めよ。

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両方の直線に垂直な向きは、方向ベクトルどうしの外積。最短距離は「2直線上の1点ずつを結ぶベクトル」を、その垂直方向へ正射影した長さ。

解答・解説

方針

両直線に垂直な向きは方向ベクトルの外積 。最短距離は、2直線上の点を結ぶベクトルのこの向きへの正射影の大きさ。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 ねじれの位置にある 直線の最短距離は、「両方に垂直な向き」への正射影で測る。

両方に垂直な向きは、方向ベクトル の外積 。ここでは

最短距離は、 直線上の点を結ぶベクトル の、この外積方向への正射影の大きさ

定理ねじれの 直線 の最短距離

① 方向ベクトルと外積。 の方向 の方向 。外積は

m最短距離
ねじれの位置の2直線 ℓ,m。両方に垂直な共通垂線(赤)の長さが最短距離。斜投影で表示。

② 2直線上の点を結ぶ。 上の点 ()、 上の点 ()。

③ 正射影で最短距離。

まとめ 最短距離は「 直線上の点を結ぶベクトル」を「両方に垂直な向き(外積 )」へ正射影した長さ。 の最小化を避けて外積で一発、答えは 。空間ベクトル(外積)と最短距離の融合。

発展 — 一歩先へ。 ねじれの位置にある 直線の最短距離の公式 は、 が張る平行六面体の「体積 底面積 高さ」に等しい。外積とスカラー三重積で、空間の最短距離が体積の言葉で書ける。

の方向 の外積

別解

別解 — 共通垂線の足を連立で求める(計算で押し切るルート)。 外積を使わず、 上の点 上の点 の距離を最小化する。

で偏微分して : より で偏微分して : を代入して 。よって最短は 方向… ではなく 、距離

このとき が両直線の方向 の両方に垂直( 成分だけ)であることも確認できる。これがまさに外積 の向き。

外積(本解)は最短距離を1本の式で出すが、共通垂線を連立で求めると「最短を与える点の組」まで具体的に分かる。どちらも同じ に着く。

ポイント

  • 両方に垂直な向きは方向ベクトルの外積
  • 最短距離
  • この例では 、距離

よくある間違い

  • 外積 の成分計算を誤る()。
  • 正射影で割る大きさ を忘れ、 だけを答えにする。
  • 直線が平行(外積 )でないこと=ねじれの位置であることを確認しない。