数学C / 空間ベクトル

正四面体の二面角(内積で求める)

実戦編空間ベクトル内積三角比正四面体単元横断

問題

正四面体の隣り合う つの面がなす角(二面角)を とする。 の値を求めよ。

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二面角は「共有辺に垂直な向き」で測る。共有辺の中点から、各面の残りの頂点へ向かうベクトルの、辺に垂直な成分どうしのなす角。座標を置いて内積で。

解答・解説

方針

正四面体を座標におく。共有辺の中点から、各面上でその辺に垂直な方向のベクトルを2本作り、内積で を求める。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 二面角は「共有辺に垂直な方向」で測る。 つの面それぞれで、共有辺に垂直なベクトルを 本ずつ作り、そのなす角を内積で求める。

正四面体を座標に置くのが計算しやすい(立方体の交互の頂点を使うときれい)。共有辺の中点から、各面の第3頂点へ向かうベクトルは、その辺に垂直になる。

この 本のベクトルの内積を大きさの積で割れば 。計算すると が出る。

OABCθ
正四面体の二面角θ: 共有辺OAの中点から各面へ辺に垂直な2方向のなす角。cosθ=1/3
公式なす角

① 座標を置く。 正四面体の頂点を とする(各辺の長さ )。共有辺を とし、面 と面 の二面角を測る。

② 辺に垂直なベクトルを作る。 の中点 。どちらも と垂直( 等)なので、二面角を測る向きとして正しい。

③ 内積で

まとめ 二面角は共有辺に垂直な向きで測る。中線が辺に垂直な性質を使い、内積で ()。空間ベクトル(内積)と三角比の融合。

発展 — 一歩先へ。 二面角 は、正四面体の中心から 頂点を見込む角 と補い合う。この は、メタン分子()の 結合角そのもの。炭素を中心に つの水素が正四面体状に並ぶ、化学で最も基本的な立体構造がここにある。

共有辺の中点から各面へ、辺に垂直に引いたベクトルのなす角が二面角。内積を計算して

別解

別解 — 頂点から底面を見込む角で出す(得意な人向けの視点)。 二面角を、正四面体の“中心”から見た角度でも捉えられる。

正四面体の外接球の中心 から 頂点へ向かうベクトルは、互いに等しい角をなす。その余弦は (頂点が最も散らばる配置)。実際、 つの単位ベクトルの和が になることから、()が出る。

一方、面の外向き法線どうしのなす角は、この頂点方向の角と補角の関係にあり、二面角

共有辺に垂直なベクトルを2本作る本解と、「中心から頂点への方向が対称」というこの見方は、同じ を別の対称性から導く。(中心から見た角)と (二面角)が表裏で現れるのが面白い。

ポイント

  • 二面角は共有辺に垂直な向きで測る。
  • 共有辺の中点から残り頂点へのベクトルが辺に垂直。
  • 内積で

よくある間違い

  • 二面角を「 面の法線のなす角」でとると、補角 になり符号を誤る(共有辺に垂直な面内のベクトルで測る)。
  • 共有辺に垂直なベクトルを、辺の中点からでなく端点から作り、辺に垂直でなくなる。
  • を、頂点から見込む角の と混同する。