数学C / 空間ベクトル

空間の2直線のなす角

★★★★ 難関なす角直線

問題

直線 のなす角 ()を求めよ。

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直線のなす角は、方向ベクトルのなす角。( にとるため内積に絶対値)。

解答・解説

方針

直線のなす角は、方向ベクトル のなす角(または からの角)。(鋭角にとるため絶対値)。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 直線のなす角は、位置(通る点)には関係なく、方向ベクトルどうしのなす角で決まる。

の内積と大きさから を求める。

ただし直線のなす角は にとる。

だから内積が負でも鋭角側にとるため、絶対値をつける、と見通す。

xyzd₁d₂
2直線の方向 d₁=(1,0,1), d₂=(0,1,1) のなす角 θ=60°
公式 直線のなす角 ()は ( は方向ベクトル)

① 内積と大きさ。 より

② なす角。

より

まとめ: 直線のなす角は「方向ベクトルのなす角」で、通る点は無関係。、内積に絶対値をつけて にとる。

発展 — 一歩先へ。 直線のなす角に絶対値 をつけるのは、方向ベクトルの向き()を反対にとっても角が同じになるようにするため。ベクトルどうしなら だが、直線どうしは で測る約束だ。

じつはこの 直線は交わらない(共有点をもたない)。空間では、平行でも交わりもしない「ねじれの位置」の直線がある。それでも、方向ベクトルさえあれば、なす角はきちんと定義できる。

平面なら 直線は必ず交わるか平行だが、 次元にはねじれの位置という第 の関係が加わる。位置によらず方向だけで角が決まる、という点が要だ。

別解

別解 — 辺の長さから正三角形を見抜く(得意な人向けの視点)。 方向ベクトル とその差 で三角形を作ると、 辺の長さから角が読める。

で、。差は

がすべて 辺、 を対辺とする三角形は正三角形だから、 のなす角は に収まるので、 直線のなす角も

から出す本解と同じ。 辺が等しいと分かれば、内積を経由せずに正三角形の角 と即断できる。

ポイント

  • 方向ベクトル 、内積 、大きさ

よくある間違い

  • 直線の通る点を計算に入れてしまう(なす角は方向だけで決まる)。
  • 内積の絶対値をとらず、鈍角になる( にとる)。
  • 方向ベクトルの大きさ を誤り、 を取り違える。