数学C / 空間ベクトル
一次独立なベクトルによる分解
問題
、、 とする。 を の形に表せ。
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成分で書くと 元連立だが、係数が階段状 — 成分から順に決まっていく仕掛けになっている。下から順に攻めよう。
解答・解説
方針
成分ごとに比べて の連立方程式を作る。 成分 → 成分 → 成分の順に、決まるものから解くと速い。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 一次独立な ベクトルによる分解は、成分ごとの連立方程式に帰着する。
成分から始めると が即決まる。続いて 成分で 、 成分で と、芋づる式に解ける。
「上三角の連立は、決まる成分から順に解く」という効率化の発想だ。
① 成分で書く。
② と成分比較する。
③ 下から順に解く。 。 から 。 から 。
まとめ:一次独立な ベクトルなら、空間のどんなベクトルも一意に分解できる。この は「階段状」なので、 成分()から 、 と順に決まる。上三角の連立で解きやすい形だ。
発展 — 一歩先へ。 この が「どんな でも一意に分解できる」のは、 本が一次独立だから。空間の座標系(基底)として使える、ということだ。
一次独立かどうかは、 本を並べた行列の行列式が でないかで判定できる。ここは を並べると右下がりの三角形の形になり、行列式は対角成分の積 。だから確かに基底になっている。
分解の係数 は、 を新しい座標系で読んだ「座標」にあたる。基底をうまく選ぶと、この問題のように連立が階段状になり、上から順・下から順に一息で解ける。基底の取り替えは、見やすい座標へ問題を移す操作だ。
()
別解
別解 — 差でできる基本ベクトルに読み替える(得意な人向けの視点)。 の差をとると、見慣れた基本ベクトルが現れる。
つまり 、、 は 軸方向の単位ベクトルそのもの。だから は、この 本で とすぐ書ける。
これを について整理する。
連立を下から順に解く本解と同じ 。 の成分 が、そのまま「差の基本ベクトル」で見たときの座標になっている、というしくみだ。
ポイント
- 一次独立な ベクトルで一意に分解。
- 決まる成分から順に(下から)解く。
よくある間違い
- 成分比較の連立を 成分()から解こうとして、 文字が絡み合い手が止まる。
- の成分 を、そのまま係数 と早合点する(正しくは )。
- が一次独立(分解が一意)であるかを確かめず、求めた係数の検算を省く。