数学C / 空間ベクトル

一次独立なベクトルによる分解

★★★ 応用1次結合

問題

とする。 の形に表せ。

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成分で書くと 元連立だが、係数が階段状 — 成分から順に決まっていく仕掛けになっている。下から順に攻めよう。

解答・解説

方針

成分ごとに比べて の連立方程式を作る。 成分 → 成分 → 成分の順に、決まるものから解くと速い。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 一次独立な ベクトルによる分解は、成分ごとの連立方程式に帰着する。

成分から始めると が即決まる。続いて 成分で 成分で と、芋づる式に解ける。

「上三角の連立は、決まる成分から順に解く」という効率化の発想だ。

重要 ベクトルの 次結合は成分比較で連立。決まる成分から順に解く

① 成分で書く。

と成分比較する。

③ 下から順に解く。 から から

abcd=(3,2,1)O
d=(3,2,1)=a+b+c。a=(1,0,0), b=(1,1,0), c=(1,1,1) の和でたどり着く

まとめ:一次独立な ベクトルなら、空間のどんなベクトルも一意に分解できる。この は「階段状」なので、 成分()から と順に決まる。上三角の連立で解きやすい形だ。

発展 — 一歩先へ。 この が「どんな でも一意に分解できる」のは、 本が一次独立だから。空間の座標系(基底)として使える、ということだ。

一次独立かどうかは、 本を並べた行列の行列式が でないかで判定できる。ここは を並べると右下がりの三角形の形になり、行列式は対角成分の積 。だから確かに基底になっている。

分解の係数 は、 を新しい座標系で読んだ「座標」にあたる。基底をうまく選ぶと、この問題のように連立が階段状になり、上から順・下から順に一息で解ける。基底の取り替えは、見やすい座標へ問題を移す操作だ。

()

別解

別解 — 差でできる基本ベクトルに読み替える(得意な人向けの視点)。 の差をとると、見慣れた基本ベクトルが現れる。

つまり 軸方向の単位ベクトルそのもの。だから は、この 本で とすぐ書ける。

これを について整理する。

連立を下から順に解く本解と同じ の成分 が、そのまま「差の基本ベクトル」で見たときの座標になっている、というしくみだ。

ポイント

  • 一次独立な ベクトルで一意に分解。
  • 決まる成分から順に(下から)解く。

よくある間違い

  • 成分比較の連立を 成分()から解こうとして、 文字が絡み合い手が止まる。
  • の成分 を、そのまま係数 と早合点する(正しくは )。
  • が一次独立(分解が一意)であるかを確かめず、求めた係数の検算を省く。