数学C / 平面ベクトル
内積が一定な点の軌跡
問題
2点 に対し、 を満たす点 の軌跡を求めよ。
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と — 2つの終点 A, B のちょうど真ん中の点を仲介させると、この2つのベクトルは「共通部分 ± 半分のずれ」の形に書ける。すると内積はどんな形に潰れるか。
解答・解説
方針
PA と PB を、中点 M(ここでは原点)からのベクトルで書き直す: PA=MA−MP, PB=MB−MP で MA=−MB だから、積は |MP|²−|MA|² と「和と差の積」に潰れる。内積一定 ⟺ 中点からの距離一定 = 円。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 2定点 A, B が対等に現れる式は、中点 M を仲介すると対称性が最大限に効く。
、 で、。積は「和と差の積」に潰れて
内積が一定 ⟺ 中点からの距離が一定 ⟺ 円。式を見た瞬間に、答えの形(中点中心の円)まで見通せる。
① 中点を仲介する。 の中点は原点 。 だから
② 条件を翻訳する。
③ 軌跡。 原点(= の中点)を中心とする半径3の円
まとめ: 「2定点向きの内積は中点で開く」— のときが直径 の円(直角=タレスの円)で、本問はその一般化( で半径が に膨らむ)。値の符号と の下限( で円が存在)まで見えれば完全だ。
発展 — 一歩先へ。 一般に の軌跡は、中点 M 中心・半径 の円( のとき)。特に は直径 AB の円(タレスの円)で、図形と方程式で学んだ「直角に見込む点の軌跡」がこの式の特別な場合だったと分かる。
円 (中心は線分 の中点、半径3)
別解
座標で2行(苦手な人の最短路)。 とおいて成分計算してしまえば、置き換えの工夫は要らない。
条件 より
中心が原点(= AB の中点)、半径3の円。2行で終わる。
本解の中点分解 は、この計算が「なぜこんなに軽いのか」の種明かしでもある( が 、 が )。座標で答えを出し、ベクトルで構造を語る — 2つの言語を往復すると、どんな配置(A,B が斜めでも)に対しても手が動くようになる。
ポイント
- 中点仲介で に潰す。
- 。
- 円 ( ならタレスの円)。
よくある間違い
- を の向きで書いてしまう(P から A へ、なので 。内積の値は両方逆にすれば同じだが、混ぜると符号事故)。
- 内積 から「P は AB の外側」のような余計な思い込みで場合分けを始める(式は全平面で一気に処理できる)。
- 答えを「円」とだけ書き、中心(中点)と半径()を明示しない。