数学C / 平面ベクトル
外心を1次結合で表す
問題
三角形 において とし、 とする。外心を とし、 とおくとき、 の値を求めよ。
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外心の条件を、距離の等式のまま2乗して整理してもよいが — 「P から辺 OA の中点へ下ろした垂線」を内積の式で書くと、驚くほど短い条件式にならないか。 の値は何になるべきか。
解答・解説
方針
外心の定義「3頂点から等距離」を直接使うより、「辺 OA の垂直二等分線上 ⟺ OP の OA への正射影が OA の半分」と読み替えると、条件が内積の1次方程式 OP·a=|a|²/2、OP·b=|b|²/2 の2本に翻訳され、s, t の連立になる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 外心の定義は「3頂点から等距離」。だが を2乗して展開するより、幾何で一段よい言い換えがある。
外心は辺 OA の垂直二等分線の上にある。これは「 の 方向への正射影が、ちょうど の半分」ということ。式にすると
辺 OB についても同様で、条件が内積の1次方程式2本に翻訳される。 を入れれば、 の連立になる。
① 条件を導く。 の両辺を2乗:
より 。同様に 。
② 連立を立てる。 を代入し、 を使うと
③ 解く。 2式の差: より 。代入して 、。
まとめ: 五心のベクトル表示では、定義(等距離)をそのまま使うより「垂直二等分線 ⟺ 正射影が半分 ⟺ 内積 」と1次の条件に翻訳するのが決定打。重心(平均)・内心(辺の重み)と並べて、外心は「内積の連立」— 求め方の型として整理しておきたい。
発展 — 一歩先へ。 射影条件 、 は、どんな三角形でも通用する外心の連立の型だ。同じ流儀で、垂心は 型、内心は角の二等分の重みつき平均 — 五心がすべて「内積・1次結合の方程式」に翻訳できる。ベクトルは五心の統一言語になっている。
別解
座標に落とす(機械で確実に)。 と置いてよい。 は と から
外心は垂直二等分線の交点。辺 OA の垂直二等分線は 。辺 OB については を展開して 、成分で 。 を入れて 、つまり 。
最後に を成分で解く: 第2成分から で 、第1成分から で 。
内積の連立(本解)は座標を選ばない普遍の道、座標化は「具体的な数で手を動かしたい」ときの確実な道。座標を に合わせて張る自由は、いつでも使ってよい。
ポイント
- 外心 ⟺ 、。
- 、 の連立。
- 。
よくある間違い
- 外心の条件の翻訳で と を落とす(射影が「半分」であることが垂直二等分線の中身)。
- を2乗展開して進める(できるが項数が倍。射影条件のほうが1次で軽い)。
- 外心と重心()や垂心の位置ベクトルを混同する。